韓国の地理、気候、人口

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韓半島はアジア大陸の北東部に位置している。全長約1,000キロメートルの半島であり、北にはロシア、中国の国境が接している。
東には、東海(日本海)が面していて日本列島が位置している。また、海岸沿いには大小3,000もの島が点在している。
国土(韓国のみ)の面積は、9万9,538平方キロメートルであり、北南合わせると22万2,223平方キロメートルである。
国土の面積(北南含め)は、イギリスやルーマニアなどと同じくらいの大きさである。国土の面積の約45%が平地で、その他は山地として構成されている。ポルトガルやハンガリー、アイルランドの構造とよく似ている。
韓半島には約14個もの山脈があり、その中でも一番長い山脈として有名な太白(テベク)山脈は600キロメートルの長さで半島の東部に沿って位置している。
そして、韓国には多くの河川が流れている。北には鴨緑江(アックロクガン)790キロメートルと豆満江(ドゥマンガン)521キロメートルという韓半島で最も大きな川が流れている。どちらも白頭山(ペットゥサン)から東西に分かれて流れている。
そして南地方には、洛東江(ナットンガン)525キロメートルと漢江(ハンガン)514キロメートルが流れている。
韓国は国土の大きさに比べ、多くの河川が流れている。これらの河川は国の産業や生活には欠かせない生命水となっている。

韓国の四季は、日本と同じくはっきりと別れている。春と秋は短く、夏は暑くて湿気があり、冬は乾燥して雪がよく降る。日本と同じく地域によって気温の変化が激しい。冬は特に気温が低く、首都ソウルでは零下10度まで下がる。
また初春には雨が多く、中国地方の砂漠から黄砂(ファンサ)と呼ばれる砂が強風によって渡ってくる。日本で言う花粉のような現象が伴う。しかし花粉とは違い、黄砂は視界への影響、田畑や家を砂埃で覆うなどの影響、そして人間や動物などが砂埃を吸い込んでしまうため、体に有害とも言われていている。

韓国民族は、身体の特徴から中央アジアから韓半島に移り住んだモンゴル族の子孫とも言われている。7世紀には韓国半島のいたる所で部族国家が形成されるようになり、新羅時代(BC57年~AD935年)に民族同化政策が取られ民族国家が統一された。
人口は約4,800万人で、うち約4分の1が首都ソウルの人口である。(2008年)

人口構成
8・15の光復(クァンボク)の時期(1945年8月15日韓国の独立記念日)は男女の割合が合っていなかった。その後、徐々に比率が同等になり、1990年には100.7:100で概して男女の割合が均衡した。
しかし、地域によって男女の割合が崩れ、都市部では90:100、地方の農村地域では190:100と割合が著しく崩れた。出生率が高かった1960年には典型的なピラミット型の人工構成であったが、出生率が徐々に減少し、紡錘形の人口構成として変わっていった。
一方で、若い年齢層が増えることで国の急速な発展と、社会構造が全般的に変動された。農村地域から都市部へと離村する人も増えた。

人口分布・人口密度
韓国の人口分布は地域によって相当な差が見られる。自然環境の影響も大きく関与しているが、1960年以後農村地域の人口がソウルを含めた大都市に離村したため差が著しくなった。
このような不均等な人口分布現象は「大都市地域の過密化、農魚村地域の過少化」となった。1960年には都市の人口が35.8%だったのに対し、1990年以降には79.4%も人口が増えた。
都市への人口が徐々に増え、江原道(カンウォンド)や忠清北道(チュンチョンプクド)、全羅南道(チョンラナムド)、全羅北道(チョンラプクド)などの人口は日々減少している。
韓国の人口密度は1990年基準では432人/㎢でバングラデシュや台湾、オランダに引き続き世界4位である。
しかし地域間の人口密度は大きい差を見せている。ソウルが1万7,554人/㎢なのに対し、江原道(カンファド)は94人/㎢である。ソウルは江原道(カンファド)の約187倍も高い人口密度である。一方、耕地面積当たり人口密度は1,940人/㎢で、日本とエジプトに引き続き世界3位に挙げられる。

出処:daum百科事典

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