昔の官庁・臨瀛館(イムヨングァン)の史跡

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みなさんこんにちは。

ソウルは気温の変化が激しい気候が続いています。
3月に入っても、朝晩は特に寒さを感じます。

今回は、江陵 臨瀛館 三門(강릉 임영관 삼문/カンヌン イムヨングァン サムン)をご紹介します。
韓国江原道(강원도/カンウォンド)江陵市(강릉시/カンヌンシ)に位置しています。
江陵を代表する史跡の一つです。

臨瀛館は、高麗時代から朝鮮時代にかけての江陵府の官庁にあたる施設です。
史跡は、昔の官庁があった地域として“官衙”とも呼ばれています。

高麗時代には多くの建物が立ち並んでいましたが、日本統治時代に大部分の建物が取り壊されました。
周辺では発掘作業が行なわれるなど、江陵の歴史を知る重要な遺跡となっています。
そして長い年月をかけて復元事業が行なわれ、現在は見学施設ともなっています。

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こちらが臨瀛館の建物です。
臨瀛館は、“客舎”とも呼ばれています。
建物の中央に掲げられた“臨瀛館”の文字は、高麗時代の恭愍王15年(1366年)が
江原道の洛山寺に向かう途中に書いたものといわれています。

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朝鮮時代には、正殿に国王の殿牌(王を象徴する牌)を安置して、
毎月1日と15日や国をあげて行なわれる大きな行事の際に、宮廷に向かって“望闕行禮”と呼ばれる儀式が行われていました。
王がいるところから遠く離れた地方でも、善政と行なっているということを表しています。
建物の中には、地方官が行なっていた儀式の様子を再現した展示が行われていました。

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また、王が派遣した中央官吏が訪れた際には、宿泊施設の役目もあります寝る
史跡第388号に指定されています。
地方でしか見ることのできない、貴重な史跡です。

三門は、“客舎門(객사문/ケクサムン)”とも呼ばれています。
客舎の表門にあたり、高麗時代の太祖19年(936年)に建てられました。
柱に微妙なふくらみを付けて造られている、高麗時代の特徴的な木造建築物です。
国宝第51号に指定されています。

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敷地内には木造建築の美しさが感じられる七事堂(칠사당/チルサダン)の建物があります。
七事堂は、官庁の業務を行なっていたところです。
仁祖10年(1632年)に建てられましたが、火災による修復や拡張を経て、
1980年に昔の姿を取り戻すために復元されました。

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朝鮮時代の建物で、七種類の事業(戸口、農業、兵務、教育、税金、裁判、非理の取り締まり)を行なっていたことから、
七事堂と名付けられました。

江陵市内の現代的な建物が立ち並ぶ中でも、荘厳に構える遺跡の姿が目を引きます。
この施設では、現在もさまざまな伝統行事が行われ、歴史や伝統文化を伝えています。

韓国へお越しの際は、地方の観光もお楽しみ下さい。