みなさんこんにちは
先週末から不安定なお天気が続き、朝晩は涼しさを感じるようになってきました。
しかしながら日中には30度近くまで気温が上がるため、蒸し暑い気候は続いています。
今回はコエックス前の広場で8月10日から15日まで開催されていた“ムグンファ祭り”をご紹介します。
ムグンファは日本ではムクゲと呼ばれる、アオイ科の落葉低木です。
ムグンファ(무궁화/無窮花)は、韓国の国花となっています。
10cmから18cmほどの大きな花は、7月から10月にかけて開花します。一重咲き、八重咲きなど、200種類以上もの品種があります。
寒さに強く、花が一斉に咲いて落ちるのではなく、次々と新しい花を咲かせるため、長い期間で花が観賞できるといわれています。
朝に花が開き、夕方になるとしぼみますが、再び翌朝に開くという特徴を持っています。
このムグンファの生命力の強さが、韓国民族の精神として表現されています。
苦難を乗り越えてきた韓国の歴史や、国家の発展と繁栄を象徴しています。
国章にも図案化されていたり、韓国ではホテルの格付けにも星ではなく、ムグンファの花の数で表されています。
韓国を訪れるとさまざまなところで、このムグンファを見ることができると思います。
ムグンファ祭りでは、全国から選別されたムグンファや個人で育てられたムグンファの展示、ムグンファ体験イベントなど、ムグンファに関するさまざまな展示や体験が行なわれていました。
ムグンファのお祭りは各地でも開催され、ムグンファの普及や、国民により親近感を持ってもらえるようにという思いが込められています。
大きな展示場や会議場などの施設が整うコエックスや、コエックスの地下に広がる大型ショッピング施設のコエックスモールには常に多くの人々が訪れています。展示会だけではなく、コエックスやコエックスモールではさまざまなイベントが行われています。
お祭り会場にも多くの家族連れが訪れていました。
ソウルでは先週末から今週にかけて大雨になることもあり、あいにくの天候となりましたが、きれいなムグンファを観賞することができました。
たくさんのムグンファが展示され、ムグンファのお花畑になっています。
さまざまな種類が飾られ、その種類の多さに驚きます。 色も形もさまざまです。
一度にこれだけの種類が観賞できるのも貴重な機会です。
山林庁で実施された品評会で受賞したムグンファも展示されています。
家庭用の小さな鉢植えのものから、大きなものまで幅広いです。
ムグンファのマスコットや、さまざまなモニュメントが飾られ、フォトスポットになっています。
かわいいムグンファのキャラクター展も行なわれています。
会場の一角には、体験ブースも並んでいます。
押し花をうちわに貼り付ける体験、ムグンファ染色体験、フェイスペインティング、写真展などさまざまな体験コーナーがありました。
子供たちが描いた絵も展示されています。
日本で子供たちの遊びの一つともなっている「だるまさんがころんだ」も、韓国では「ムグンファの花が咲きました」と数えられています。
「ムグンファの花が咲きました」の遊びをモチーフにした展示作品もあります。
日本統治時代には、韓国民族の精神を象徴する花としてムグンファ植木運動が行なわれるなど、韓国の歴史や文化、風習などにもムグンファは密接に関わっています。
8月15日は「光復節(광복절/クァンボッチョル)」です。この日は、朝鮮の日本支配からの解放を祝う祝日となっています。この日には、独立を記念する催しが各地で行なわれます。
韓国と日本の歴史を次の世代に伝える大切な日です。
ムグンファの美しい花一つからも、韓国の歴史や韓国民族の精神などを知る貴重な機会になりました。
お祭りの期間中には、高層ビルが立ち並ぶ江南で、大量のムグンファの花が咲き、華やかな景観となっていました。
韓国旅行へお越しの際は、お祭りやイベントなどもチェックしてみてください。