屋根裏部屋の皇太子(屋根裏部屋のプリンス)

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作品紹介『屋根裏部屋の皇太子』は、朝鮮時代の皇太子が300年の時をタイムスリップして、21世紀のソウルで繰り広げられるファンタジー・ラブコメディーだ。朝鮮時代と現代の生活様式や人格、言葉、服装などの違いから、自然と浮かび上がるコミック要素によって多くの視聴者に笑いを誘った。そして時空を超えた真の愛の物語についても描かれている。視聴率40%超えと大ヒットを果たした時代劇ドラマ『太陽を抱いた月』以後の期待作として注目を浴びた作品でもあった。

このドラマは、『トマト』や『ミスターQ』、『明朗少女成功記』などで高視聴率を記録したドラマの生み親であるイ・ヒミョン作家によって描かれた。 ロマンチックコメディーを描く作家としては珍しく男性作家で、ロマンチックコメディーの中にも、ファンタジーの要素を取り入れたことにより、若い層からの支持も多く集めた。イ・ヒミョン作家のストーリーはとても伝統的で、誠実な女性と女性をいじめる悪い女、そして一途で誠実な女のために尽くす素敵な男性が描かれる。またこのドラマでは、特に過去の王妃殺人事件を解決しようと、朝鮮時代の皇太子と臣下3人が運命にも現代へとタイムスリップして、パク・ハの屋根裏部屋に舞い降りる。現代でも、自分達が住んでいた時代と似たような事件を経験する過程で、ねじれためぐり合わせを自覚し、王妃殺人事件の真相が明らかとなる。過去と現在の人間関係が相互関係にあるというコンセプトによって、視聴者が簡単にドラマの世界に入り込めるのも魅力の一つだ。そして、このドラマは次回のストーリーを予測できないスリルがあり、推理にコミック要素まで持ち合わせ、他のドラマとは違った面白みが感じられるのだ。
ドラマでは「JYJ」のパク・ユチョンが主人公の皇太子役としてキャスティングされた。ドラマ『ミス・リプリー』以降、約1年ぶりのドラマ出演となった。そして、ドラマ『パダムパダム』や『カインとアベル』にも出演した女優ハン・ジミンがパク・ハを演じる。その他にも『イタズラなKiss~Playful Kiss』のイ・テソンや映画『きみはペット』、ドラマ『トンイ』などに出演したチョン・ユミなど錚々たるキャストが勢ぞろいだ。

作品名屋根裏部屋の皇太子 
出演 パク・ユチョン、ハン・ジミン、イ・テソン、チョン・ユミ
放送期間 2012年3月21日~2012年5月24日
放送局 SBS
監督 シン・ユンソプ、アン・ギルホ
脚本 イ・ヒミョン

あらすじ会社経営の実力は優れるが庶子であるテムは、祖母から認められず、結局海で溺れた腹違いの兄弟であるテヨンを助けなかった。そしてパク・ハの新しい姉となったセナも嫉妬心によって、パク・ハをわざと見失う。一方、朝鮮時代のセナ(ファヨン)は、自分ではない妹が王妃として選ばれたことに嫉妬し、間違ったふりをしてわざとパク・ハ(プヨン)の顔に傷跡を残す。皇太子イ・ガクは、ある日突然王妃が亡くなっている姿を発見して絶叫する。イ・ガクは王妃が殺害されたことを確信し、犯人を探し出せと念を押すが、他の臣下らは殺人事件が起きたのではなく、王妃のミスによってこのような事件が起こったという。イ・ガクはこの事件を暴くために、ソン・マンボ、ト・チサン、ウ・ヨンスルの臣下3人を引きつれ、王妃が亡くなった日に目撃した者の居場所に駆けつけるが、その場で刺客に追いかけられて絶壁へ。

どういうわけかイ・ガクと臣下3人は、300年という時をタイムスリップし、21世紀のソウルに着いてしまった。朝鮮時代とは一切異なる生活様式に戸惑う4人であったが、パク・ハと出会い屋根裏部屋で一緒に住むことになる。イ・ガクは自分の生まれ変わりのテヨンの祖母であるヨ会長と出会い、テヨンが死んだことがきっかけで自分が21世紀のソウルに来たという原因を明らかにした。そして王妃の死に関連した事件についても突き止めれば、朝鮮時代に戻れるかもしれないと推測した。
一方、テヨン(イ・ガク)の腹違いの兄のテムは、テヨン(イ・ガク)に全て奪われるのが悔しくて、様々な陰謀を企てるのだか・・・。

登場人物• イ・ガク役 (パク・ユチョン)

300年の時を越えて現代のソウルに舞い降りた朝鮮時代の皇太子。
ハンサムで、この世の誰とも比べることができないほどの優れた外見を持ち、トラのように明哲で鋭いが、牛のように慎重な行動である。そして、「形影相弔(身体と影がお互いを憐れむ)」と言われるほど、強い悲しみを持っている。
愛していた王妃を失ったことによるショックで意欲を失い過ごしていたが、王妃の死の全貌を明かそうとした次の日、どういうわけか21世紀のソウルに舞い降りた。
騒々しい雑音、まばゆいばかりの光、ここは天国なのか。
全てが見慣れない光景で恐ろしいばかりであった。「この私が朝鮮の皇太子だ!」何度叫んでも聞き入れる人は一切いない。
生活力ゼロで、気が利かず、知ったかぶりで、寝る時は神経質、他人には無愛想で、死んでも自分の意見を言い通す性格の悪い皇太子。
行き場のない皇太子一行の世話を見てくれるパク・ハと一緒に過ごす事で、皇太子の2年間冷たく凍ったような感情が少しずつ動いていくのを感じるのだった。

• パク・ハ役 (ハン・ジミン)
1tトラックを運転して市場を駆け巡る生計型清純美女。
「海千山千」韓国とアメリカでグローバルに苦労と試練を経験したが、
「覇気溌剌」いつも元気で楽天的だ。
「内柔外剛」表面は強く見えるが、心の奥底はか弱く、見えないところで泣いたりもする。
ストレートの黒髪、可愛い目笑を浮かべ、1tトラックをさりげなく運転する。落ち着きがなく、小さなミスが多いが、彼女には問題にならない。
4才の時に父の再婚で新しい母と姉ができたが、すぐに迷子になる。その後、養女となった家族と共にアメリカに移住するが、養母がアメリカ人と再婚して再び一人になった。
このように世界で一番清純で、1tトラック運転手として過ごしていたある日。
時代劇に出てくるような話し方と身なりをし、自分が朝鮮時代から来た皇太子だと主張する男と出会う。パク・ハに対して、いつも神経質で敏感、そしてよく怒る皇太子であったが、パク・ハはそんな嫌味な皇太子に徐々に心を動かされる。後に、皇太子からのいじめを受けないと、なんだか物足りなく感じてしまう。もう彼のいない世界は想像することができない。

• ヨン・テム役 (イ・テソン)
庶子の子供というレッテルを貼られ、一生2番目の人生を歩んできた父親のヨン・ドンマンを見て育ったため、実力で認められようと人一倍努力した。テヨンがクラスで一番の成績を取ると、テムは全校1位を取っていた。テヨンが美術の勉強のためにニューヨークに行っている間、テムは経営の勉強をしていた。
しかし、いくらもがいてみても内孫のテヨンに勝つことができないという現実を直視するだけであった。
そんな環境の中で育ったせいか、外見はとても明るく見えるのだが、実は寂しがり屋だ。
人の期待に応えるために頑張り過ぎる一面もあり、愛情欠乏の症状もある。
ニューヨークで死んだと思っていたテヨンが目の前に現れた時はとても驚いた。テヨンがいなかった間、テヨンの代わりとしてテヨンの位置に就いていたが、それをテヨンに返さなければならないと思うと気分を害する。愛するセナのためにもこの会社を自分のものにしなくてはならないと思うのだった。しかし、帰ってきたテヨンとあらゆる面でぶつかり、仕事もうまくいかない日々が続く。ある日、彼はテヨンが本当の従兄弟でないことに気づき、テヨンの正体を疑い始める。

• ホン・セナ役(チョン・ユミ)
パク・ハの継姉。
誰が見ても美しく魅力的な女性。けれども欲が多いため、自分の持っているものよりも大きい物を欲しがる。実の母が再婚することになった時、新しい父やパク・ハ、すべてのことが気に入らなかった。そのためか、妹のパク・ハと外出した際に、パク・ハを見失ってしまうのだ。
ヨ会長の秘書を勤めながら自身の学歴や家柄などを偽り、ヨ会長の孫のテムと秘密に付き合う。ヨ会長の後を継ぐテムのため、会長の近くで仕事をして得た情報を彼に渡す。すべてのことが思い通りにいっていると思いきや、小さい頃に見失ったはずのパク・ハに出会う。パク・ハの登場で自分のついた嘘がすべてバレてしまうと思い恐れる。
いつでも明るいパク・ハと一緒にいると、いつも自分がみすぼらしくなるような気がして気分が悪い。
また、自分を追い回し、おかしな人のように振舞っていた男。パク・ハと一緒に屋根裏部屋に住んでいた男が、実は失踪していたヨ会長の内孫のテヨンだったという事実に混乱する。そうだとしたら、ヨ会長の後を継ぐのは新しく現れたテヨン?と、セナはテヨンに近づくようになる。

主なロケ地• 梨花洞壁画村( 駱山公園 )

駱山(ナクサン)公園は、数多くの劇場が点在する大学路付近に位置し、周辺の家の壁や階段などには様々なアートが描かれている。“梨花洞壁画村”や“梨花洞路上美術館”など様々な呼び方がある。 公園近くの路上にも、人をモチーフにしたオブジェなどのアート作品が飾られている。ドラマでは、デートの前に周辺を散歩していたパク・ハの後ろをイ・ガクが密かについて行くシーンが撮影された。

• 一山湖水公園
一山湖水公園は京畿道高陽市一山を代表する公園になり、高層アパートや放送局などが立ち並ぶ場所に位置している。公園は湖を中心として構成されていて、サイクリングロードや散策路が整備さている市民の憩いの場である。
また一山湖水公園は、様々なドラマの撮影地としても使われている。
『屋根裏部屋の皇太子』では、イ・ガクとセナがカップル自転車(2人乗り自転車)に乗った場面やパク・ハがイ・ガクに自転車の乗り方を教えた場面、パク・ハがイ・ガクの携帯電話を地面に埋めた場面が撮影された。

• 南原広寒楼苑
韓国全羅北道の南原市を代表とする観光名所だ。1419年に設立され、当時は「広通楼」と呼ばれていた。1444年にその美しさから「広寒楼(クァンハルル)」と呼ばれるようになった。ここでは有名なイム・グォンテク監督の映画『春香伝』や2004年に放送された人気ドラマ『快傑春香』などの撮影も行われた。
このドラマでは、イ・ガクが死んだ王妃を見つめているシーンやイ・ガクと王妃が一緒に歩いた橋、パク・ハが過去に居た場所、手紙を発見した場所としても使われた。

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