トンイ(同伊)

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作品紹介今まで韓国の時代劇で主な素材として用いられてきた歴史人物のチャン・フィビン(張禧嬪/장희빈:朝鮮第19代国王の最高位の側室)、イニョンワンフ(仁顯王后/인현왕후:朝鮮第19代国王の2番目の妻)、そしてスクジョン (肅宗 /숙종:朝鮮第19代国王)の三人の関係そのものから離れ、朝鮮第21代王ヨンジョ(英祖/영조)の母親のスクビンチェシ(淑嬪崔氏/숙빈최씨)にスポットライトをあてたドラマがまさに「トンイ(同伊)」だ。

朝鮮第21代王ヨンジョ(英祖/영조)の母親であるが、チャン・フィビン(張禧嬪/장희빈)とイニョンワンフ(仁顯王后/인현왕후)の存在が大きかった為、ドラマ化には繋がらなかった。
しかし今回、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」で世界的な監督として名声を得たイ・ビョンフン監督とキム・イヨン作家が朝鮮第22代王・チョンジョ(正祖/정조)を素材にしたドラマ「イ・サン」以来、再びドラマ制作に取り組んだ。この2人が手がけた作品として、放送前からかなり多くの話題が集まった。
歴史書では1行程度しか記録されていない「大長今(テチャングム)」という人物を引き出し、ドラマを通して歴史上に生かしたように、「トンイ(同伊)」も同じく今まで注目されることのなかったヨンジョ王の母親「スクビンチェシ(淑嬪崔氏/숙빈최씨)」を主人公に設定し、賎民出身(身分の低い下層階級)にも関らず自分の息子を王にさせるまでの波乱万丈なトンイの人生を綴った作品となる。
トンイ役には、ドラマ「春のワルツ」の主人公であるハン・ヒョジュが演じ、初めての時代劇出演にも関わらず韓国の端麗な美しさを表現した。そして「宮廷女官チャングムの誓い」の主人公を演じたチ・ジニが作り上げる肅宗(スクジョン)王は、コミカルで人間味のある王の姿が演じられ、肅宗王に対する評価も上った。
そしてドラマには欠かせない、チャン・フィビン役としてイ・ソヨンの毒々しい演技もこのドラマの人気の秘訣だ。
韓流ドラマファンや特に時代劇ドラマのファンから広く人気を集めている。また、コメディー作品とまではいかないが、誰にでも受け入れられる難しくない時代劇ストーリーとして表現されている。イ・ビョンフン式の演出と俳優たちのすぐれた演技力にたっぷりハマってしまうだろう。

作品名トンイ(同伊) 
出演 ハン・ヒョジュ、チ・ジニ、イ・ソヨン、ベ・スビン、ジョン・ジニョン、パク・ハソン
放送期間 2010年3月22日 ~ 2010年10月12日
放送局MBC 
監督イ・ビョンフン 
脚本 キム・イヨン

あらすじ賎民出身のトンイは、偶然にスクジョン王の側室として、王宮に入る事になる。しかし、そんなトンイを待っているものとは、権力欲に目が眩んだチャン・フィビンであった。王宮入りして一番頼りになる存在で、トンイの心強い見方になってくれたイニョンワンフもまたチャン・フィビンの計略にはまり、王宮を離れる事になってしまう。そんな中でトンイは、困難を乗り越えて生んだ一人息子が危険にさらされるかも知れないという不安感を持つようになる。

ただ権力が欲しいのではなく、一人の男の愛と言葉を信じて来たが、王宮で広がる暗闘は想像もできない事ばかりであった。
そしてスクジョン王との誤解が解け、再び王妃として復帰できるようになったイニョンワンフは、トンイとトンイの息子を守る為に王妃の座でチャン・フィビンと激しく対立するようになる。

登場人物• ハン・ヒョジュ(トンイ/동이役)

トンイの父と兄が重大な事件の濡れ衣を着せられて、斬首刑を受けて亡くなり、天涯の孤児となってしまう。そして、捕盗庁(朝鮮時代の警察)のソ・ヨンギ従事官に執拗に追跡される。
しかし天性の明るい性格と、積極的なマインドで周りの人々に心暖かく接していく。そんな中、偶然に一人の男性と出会う事になる。しかしその男性は少しみすぼらしく、一度も走った事がないというのだ。トンイには、少し彼がかっこ悪く見えたりもしたが、その彼がスクジョン王であったのだ。
彼の身分を分かっていても、彼への思いを止めることができない。「近くで守ってあげたい」というスクジョン王の言葉を信じて、敢然と王宮入りを決心するのだが、王宮には限りなく善良で優しい心を持つイニョンワンフと、権力に目が眩んで何もかもを自分のものにしようとするチャン・フィビンがいたのだ。果して、トンイは王宮でうまくやっていく事ができるのであろうか。息子を無事に守りきる事をできるのであろうか。

• チ・ジニ(スクジョン王・肅宗/숙종)
「国王」という重い肩書きで暮らしている中で、賎民という身分と絶え間ない逆境と試練の中でもめげずにポジティブに生きていこうとするトンイが目に止まる。そしてそんな彼女の近くをくるくると回わりながら付いて行く。スクジョンはトンイの前では一国の王ではなく、一人の男としていれるのだ。トンイを自分の近くに置きたいという思いから、王宮まで連れて来るが、チャン・フィビンの計略でトンイが幾多の危険にさらされていく。その度にスクジョン王は、トンイを愛する事はむしろトンイを傷つけてしまっているのではないかと悩む。

• イ・ソヨン(チャン・フィビン・張禧嬪/장희빈)
スクジョン王の愛だけで十分だと思っていたが、権力の味を堪能してみれば、天下統一をしたくなったのだ。その為には、なにがなんでも王妃の座に着かなければならない。しかし、王妃の座にはイニョンワンフ(仁顯王后/인현왕후)がいるのだ。イニョンワンフさえ居なくなれば、スクジョン王の愛も王妃の座も全て自分のものにする事ができる。中傷・謀略行為を行ないイニョンワンフを王宮から追い出し、王妃の座に上がり、息子までも生んだ。しかしある日、スクジョン王の愛が賎民出身のトンイに向かっているという事がわかった。何が何でも王妃の座を守らなければならない。

• パク・ハソン(イニョンワンフ・仁顯王后/인현왕후)
権力に大きな欲心があったわけではなかった。「チャン・オクジョン」という名前で王宮に入り、チャン・フィビンもはじめは憎いとは思っていなかった。しかし、ある日突然が肅宗王が自分の言葉を聞き入れなくなる。そして結局、スクジョン王によって王宮を追い出された。
このすべての計略がチャン・フィビンの仕業だという事が分かった。そしてスクジョン王との誤解が解け、また王妃の座に復帰を果たし、チャン・フィビンと対立するようになる。
国政を崩し、スクジョン王の心を紛らわしたチャン・フィビンをこのまま留めておく事はできない!実の妹のように大切で信頼できるトンイを守る為にも、自分がチャン・フィビンと対立しなければならない。

主なロケ地• 龍仁MBCドラミア

製作発表会を含め、ドラマ「トンイ(同伊)」の数々の名場面が誕生した場所。
チャン・フィビンの居所はもちろん、トンイが奚琴(ヘグム)を用いて演奏した掌樂院(ジャンラクウォン)や監察部などのセットが用意されている。

• 慶尙北道(キョンサンプクド)奉化(ポンファ)清凉寺(チョンリャンサ)
スクジョン王が一国の王とは知らず、トンイがかけっこをさせたり、うつ伏せにさせ背中を踏んで塀を越えるシーンの撮影をした場所。またこの場所は、ドラマ「善徳(ソンドク)女王」の撮影地でもある。
慶尙北道(キョンサンプクド)慶州(キョンジュ)朱砂庵(チュサアム)
軍官に追われていたトンイの父親が矢を打たれて死んだ場所で、トンイが死んだ父と兄を想って大粒の涙を流したシーンに使われた。

• 奉化(ポンファ)タクシル村の靑巖寺(チォンアムサ)
スクジョン王の家として登場した場所

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