みなさんこんにちは
ソウルは先週に引き続き徐々に気温が上がってきました。
まだまだ気温の変化が激しく、冷たい風が強く吹くこともありますが、
日中には5度近くまで気温が上がることもあり、暖かさも感じられます。
今回は南山コル韓屋マウル(남산골한옥마을/ナムサンコルハノクマウル)のお正月行事をご紹介します。
すでに一週間が経過しましたが、2月10日(日曜日)は旧正月でした。
お正月連休中には、各地でお正月の伝統や風習に触れる、さまざまな行事が開催されました。
ソウルの中心部に位置する南山コル韓屋マウルでも、大きなお正月行事が開催されました。
南山コル韓屋マウルは、頂上にNソウルタワーがあることでも有名な南山の麓にあります。
公園の一角には、韓国の伝統家屋が移築・復元され、見学することができます。
都会の中でも自然に触れ合うことができ、市民の憩いの場ともなっています。
季節ごとに、韓国のさまざまな伝統行事も開催され話題を集めています。
伝統行事にはテレビ局の取材なども行われるほどです。
今年のお正月行事は、お正月連休に合わせて2月8日(金曜日)から11日(月曜日)まで開催されました。
多くの家族連れや外国人観光客が訪れ、大変な賑わいとなっていました。
南山コル韓屋マウルの伝統行事は、誰でも気軽に見学することができます。
地下鉄3・4号線の忠武路(충무로/チュンムロ)駅にも近く、アクセスも便利です。
以前に降った雪が残り、雪景色の伝統家屋もとっても美しいです。
伝統家屋の入口には、いろいろな国の言葉で新年の挨拶が書かれていました。
外国人観光客が多いことが分かりますね。
会場は、韓国の伝統的な食べ物体験、民俗体験、伝統芸能公演などに分かれています。
それぞれの日にちによってタイムスケジュールが組まれ、看板やパンフレットにスケジュールが記載されています。
伝統家屋の一軒では、お正月の朝に行われる茶礼(차례/チャレ)の儀式に関する展示や解説も行われています。
茶礼は、先祖に新しい年を迎えたことを感謝して、子孫繁栄や一年の健康などを祈ります。
この儀式には、茶礼床(차례상/チャレサン)と呼ばれるお供え物を整えた祭壇が準備されます。
さまざまな種類のお供え物が準備されると共に、決まった配列によって並べられています。
伝統家屋が集まる中心の広場では、お餅つきが行われていました。
日本のような臼ではなく、大きな木の台の上でお餅がつかれています。
小さな子供たちも実際にお餅つきを体験していました。
体験施設では、スタンプを押して新年のお守りを作る体験、
新年の願い事を書く体験、ベンイ(コマ)作り、タル(お面)作り、ヨン(凧)作り、伝統遊び体験などがあります。
お正月には欠かせないお餅を入れたスープのトック(떡국)や韓国の伝統菓子であるカンジョン(강정)の試食も行われていました。
小さな子供から大人まで、韓国ならではの伝統的なお正月の風習に触れていました。
お正月連休中には、お正月の晴れ着“ソルビム(설빔)”を着た子供たちの姿もよく見かけます。
色鮮やかな伝統衣装はとってもきれいです。
会場内では子供たちが自分で作ったコマを回したり、凧を揚げたり、伝統遊びを楽しんでいました。
南山コル韓屋マウルの入口近くにある野外ステージでは伝統芸能の公演が行われています。
民謡、パンソリ、農楽、伝統楽器演奏など、さまざまな公演です。
公演が始まると、ステージの前には多くの人々が集まり、掛け声をかけたり、一緒に歌ったり踊ったりしながら楽しんでいました。
小さな子供たちにとっても、さまざまな体験をしながら、韓国の伝統や風習を学ぶよい機会です。
また外国人観光客にとっても韓国のお正月の雰囲気が感じられる貴重な機会となっています。
公園内は混雑するほど、各地から多くの人々が集まり、新しい年を迎えたお正月を盛り上げていました。
行事を通して、その時々の伝統文化や風習に触れるのもいいですね。
韓国旅行へお越しの際は、季節ごとの伝統行事にも触れてみてください。