個人の趣向

発行日

作品紹介ゲイの彼氏が欲しいと思っていたケインと、そんなケインの家に入るためにゲイのフリをするジノの2人が繰り広げるコミカルな同居日記が『個人の趣向』。

ゲイになりきったパーフェクト男と外見だけが女性で異色の趣向を持った女の変わった同居生活を通して、現代女性の恋愛、友情、結婚や、女性と男性の関係を超えた人間対人間としてのコミュニケーションを通しての成長が描かれている。
『夏の香り』『恋愛時代』など、女性らしい演技で人気のソン・イェジンと、韓国版『花より男子』で一躍スターダムにのし上がったイ・ミンホが息を合わせるこの作品は、イ・セイン作の同名小説を原作にし、ドラマの企画段階から大きな話題を呼んだ。物静かな役が多いソン・イェジンが、めんどくさがり屋で飾り気がないが、どこか魅力を感じる女性を演じるなど、これまでの作品では見れなかった俳優達の個性溢れる演技が注目された。
ケインの父親が、妻と子供のために切ない愛情の気持ちを込めて造ったフュージョン韓国家屋の“サンゴジェ”。この韓屋には「お互いを恋慕する所」という意味があるように、サンゴジェはケインとジノの2人がハラハラドキドキの愛の綱引きを繰り広げる重要な舞台になった。

作品名個人の趣向 
出演 ソン・イェジン、イ・ミンホ、キム・ジソク、ワン・ジヘ
放送期間 2010、3、31~2010、5、20
放送局MBC 
監督 ソン・ヒョンソク、ノ・ジョンチャン
脚本イ・セイン、キム・ヒジュ 

あらすじある日、アンバランスなファッションで家を出るパク・ケイン(ソン・イェジン)と重要なプレゼンに向かうチョン・ジノ(イ・ミンホ)は、それぞれ先にタクシーを捕まえようと争うが、他の人に乗られてしまう。結局バスに乗り込んだ二人だったが、突然のバスの揺れで、建築模型をかばうジノはケインのお尻を触ってしまうという最悪な出会いをする。

長い間交際してきたハン・チャンリョル(キム・ジソク)から、突然の別れを告げられたケイン。10年来の親友であるキム・イニ(ワン・ジヘ)の結婚式にいってみると、そこには自分をふったチャンリョルがいる。イニの結婚相手がチャンリョルであるということに大きなショックを受けるケイン。一方、将来有望な建築家のジノは、「ダム芸術院」建設設計入札プロジェクトのためにセミナーに参加するが、ライバル会社の出現によって難航する。
そんな時に、「ダム美術館」の会長が「サンゴジェ」というフュージョン韓屋が気に入っていることを知ったジノは、その家の情報を得ようとゲイのふりをして、居候することになる。サンゴジェは、ケインの父親が妻と娘のために建てたフュージョン韓屋であった。この韓屋で、ケインとジノの同居生活が始まり、二人の間にはしだいに愛が芽生える。

登場人物• パク・ケイン(ソン・イェジン)

天然で、シングル用家具ブランド“ケインストーリー”の代表。
明るく、澄んだ晴れた日に生まれたことから“ケイン”という名前が付けられた。愚かなほど、一度信じた人は最後まで信じ、誰でもその気になれば騙すことができるほど単純であるが、純粋なキャラクターである。
計画を立てるよりも衝動的に事を起こすことが好きで、深刻な怠け物であり世紀末的なめんどくさがり屋、対策のない問題で四方八方に突き当たり、一日一日が無事に過ぎて行くことを願っているだけである。
建築業界の独歩的な存在である同時に、奇人として有名なパク・チョルハン教授の一人娘で、誰にも打ち明けるが出来ない、心の奥底にある寂しさを一人で消化している。結果、最も親しい友人に恋人を奪われ、偶然の出会いによってゲイ(ジノ)との同居を始めることになった。

• チョン・ジノ(イ・ミンホ)

シックな魅力で、整理整頓とアイロンがけが趣味の“M”建築士事務所の所長。適当なぶっきらぼうさと適当な冷静さ、適当な個人主義的趣向で、不本意ながらも悪い男と誤解されるが、それと無く女性の母性本能を刺激するキャラクターである。冷たいが内面には熱い情熱を持っていて、ドライではあるが人とのコミュニケーションに対する切望がある。
何でも計画を立てて実践するタイプで、衝動的に行動することはほとんどない。プロジェクトに関する欲から、たまたまゲイであると嘘をつき、パーフェクトなこの人生の罰が当たった。たった一回も失敗したことがない完璧男が、ゲイの振る舞いをしながら無鉄砲な女性のケインと同居を始めることになる。果たしてこの難関をどのように切り抜けられるか・・・。

• ハン・チャンリョル(キム・ジソク)

未来建設の室長。外見、学歴、家柄などの全てにおいて、一つもかけることなくパーフェクトな条件の持ち主 。
何事にも自信満々で、仕事も恋愛も目的通りに成就させるキャラクター。ジノが四角ならばチャンリョルは丸のようである。角がなく丸く、目的のためなら敵への妥協も躊躇しない。一見、真実味がないように見えるくらい真面目さと、軽さの境界線を行き来して、瞬間の快楽と情熱を楽しんでいる。
仕事も恋愛もジノと対立して、ジノを成長させる存在。

• キム・イニ(ワン・ジヘ)

スタイル抜群の美貌の持ち主で美術館のキュレーターである。
計算早く、自己中心的で挑戦的である。ケインに対する劣等感を隠し、結婚を身分上昇の道具として考えている俗物的な人物。ケインのルームメイトとして、自他共に認める親友であったが、結局ケインの恋人を横取りして結婚までする。ケインが同姓友人にあきれ、ゲイの友人に対する憧れを持たせた張本人。
女性の容姿は競争力だと考え、お肌、ダイエット、運動、ブランド物など、何でも抜かりがない。チャンリョルとの結婚が不発に終わってから、ケインと同居中のジノがゲイではないことを知り、今度はジノを誘惑し始める。恋愛を前には友情はないと考える女性。

主なロケ地• 北村韓屋村

景福宮と昌徳宮の間に位置する北村(ブチョン)の地域は、朝鮮時代の両班(官僚や支配階級)の家が集まっているところ。伝統韓国家屋が密集している地域として、保存地区に指定されている。この北村にある伝統家屋は、ドラマの中で、ケインの父親が立てたフュージョン韓屋であり、ケインとジノが同居生活をする「サンゴジェ」の舞台として登場する。

• 徳寿宮トルダムキル

ソウル市庁近くに位置する徳寿宮は、文禄の役で景福宮が焼失した際に、臨時の王宮となった所。現在の徳寿宮の正門である大漢門の左手に続く道は、トルダムキル(石垣通り)と呼ばれ、ソウルの中でも歴史の趣を感じる有名な道となっている。ドラマではジノが酒に酔ったケインを家までおぶって行く場面に登場する。

• Kring

Kringは、オランダ語で円(Circle)を意味する。特徴的な外観は、江南地域のランドマーク的な建物となっている。公演や展示施設などの文化コンテンツやカフェなどの施設がある。ドラマではチェ館長のタム美術館として登場する。

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