クリスマスに雪は降るの?

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作品紹介水商売をする母に連れられて、あちこちを転々とする生活をしながら、厳しい世の中で生き残るためには、なんでも一番でなければならないという考えを持つチャ・ガンジン、田舎町サンチョン(山清)で最高と呼ばれる“名漢方医”の一人娘で、明るく朗らかな性格だったが、たった一人の兄の死によって愛も家族も故郷も捨てなければならなかったハン・ジワン。この二人が繰り広げる切ないラブストーリーが『クリスマスに雪は降るの?』。

乾いた大地をしっとりと覆う雪を待つように、平凡な日常を生きているすべての人々の感情を揺れ動かすヒューマンメロドラマである。
彼らには愛があり、最初は完全に彼らだけの愛であった。しかし、彼らの愛が輝きを見せる前に、諦めなければならなかった。これは彼らにとって犠牲となったが、この時は自分達にとって二人の愛がすべてであるということには気付かなかった。歳月が流れて再び2人が出会った時、彼らにとっての愛は、痛みを受け止め、傷を癒し、本当の和解と許しとなる。彼らは雪が降ることを望み、白い雪が泥で汚れてしまった道を優しく覆うように、彼らの痛みを包み込んでくれることを願った。まるで童話のようなタイトルから、彼らの願いが叶えられるのだろうかと、視聴者たちにも問いかけている。
コ・スとハン・イェスルの美男美女俳優が相手役としてキャスティングされたことだけでも、放送前から大きな話題を呼び起こした。
愛していても愛に不器用で、愛したくても二人の心の痛みや周辺環境が渦を巻き、いつまでもついてくる。人気ドラマ『ごめん、愛してる』の脚本家イ・ギョンヒが描き出す胸の切なさを、二人の俳優が見事に演じ、視聴者も共に笑い共に切なさを分かち合った作品である。

作品名クリスマスに雪は降るの? 
出演コ・ス、ハン・イェスル、ソン・ジョンホ、ソヌ・ソン 
放送期間2009、12、02~2010、01、28 
放送局 SBS
監督チェ・ムンソク 
脚本 イ・ギョンヒ

あらすじチャ・ガンジン(キム・スヒョン)は、頭脳明晰でトップクラスの成績ながら、暴力沙汰で何度も問題を起こし、学校を転々としてきた。もう後がなくなり、「これが最後」と決めて、水商売で働きながらガンジン兄弟を育てる母の故郷の学校へと転校する。

この田舎町で、ガンジンは名門ソウル大学に進学した優秀な兄を持つハン・ジワン(ナム・ジヒョン)と出会う。ある日、ちょっとしたトラブルで、ガンジンが父親の形見として大切にしていたペンダントを川に落としてしまう。
この騒動の一因をつくってしまったジワンは川の中に入ってペンダントを探すが見つからない。そして、ジワンの兄が代わってペンダントを探すが、その川で溺れ死んでしまう。この事故で、近づきつつあった二人の距離が引き裂かれ、ジワンは家を飛び出してしまう。
その数年後、ガンジン(コ・ス)はアメリカ留学を経て建築デザイナーとしてソウルの大企業に就職。ある日、ガンジンが代理で出席した婚約発表会で、ジワン(ハン・イェスル)と劇的な再会をする。2人の関係に、ジワンの婚約者だったパク・テジュン(ソン・ジュンホ)や、テジュンを偏愛していたイ・ウジョン(ソヌ・ソン)が複雑に絡み合ってくる。

登場人物• チャ・ガンジン(コ・ス)(少年時代:キム・スヒョン)

殴られないために拳を振りかざしたことも、無視されないように強く振舞ったこともある。生き残るために誰よりも賢くならなければならなかった。
水商売で働く母親のチュニについて、あちこちを渡り歩きながら生活をしていた。ガンジンが頭ではなく体で学んだ生きるための法則とは、どこででも1番にならなければいけないということだった。そのためガンジンは、常に1番になって生きてきた。
顔も覚えていない父親だという人が残した唯一のペンダント。ガンジンにとって、このペンダントは夢であり希望だった。
ペンダントを首に付けた18歳のガンジン。10代の最後にガンジンは、ジワンと出会う。初めて全身を武装したような緊張感から解放してくれた人、自分もこんなに思う存分に笑うことが出来るということを、もう一度教えてくれた人。根拠もなく、下品な飲み屋の女チュニの息子としてではなく、チャ・ガンジンとしてのありのままの姿で近づくことが出来た人。
彼女を再び探し出すために、そして再び愛するために、10年を超える歳月が過ぎて、切なくて苦しく、険しくて熱い人生の航海が始まる。

• ハン・ジワン(ハン・イェスル)(少女時代 ナム・ジヒョン)

サンチョン(山清)の最高と呼ばれる“名漢方医”の家の一男一女の一人娘。底抜けに明るく朗らかである。不義を見ると我慢できない血の気の多い性格。惻隠の情によって、どこにでも顔を出すおせっかいなところは、韓国でも一番である。しかし、これがいつも裏目に出る。
町の人のケンカに巻き込まれ、自分の服を破られ、髪の毛が抜けるような、日々数え上げても、息苦しいほどの事件事故を引き起こしていた。
そんなある日、ガンジンのペンダントを探すために水の中に入ったジワンが小さな事故にあう。そして、自分を助けるために水の中に飛び込んだジワンの兄であるジヨンが、心臓麻痺を起こして亡くなるという事故が起こる。
兄のジヨンは、家族の希望や誇りであり、生きる理由のすべてであった。その後、サンチョン(山清)を離れて、ガンジンと共に過ごした最も純粋で貴重な時代から別れを告げた。その時にはまだ分からなかった。生きていてもう二度訪れることはないと思っていたこの感情が、10年近い歳月を経て再び抱くことになるとは。

• パク・テジュン(ソン・ジュンホ)

中小企業を運営する両親の元で、何不自由なく裕福に育った。早稲田大学で留学生活をしていたときにウジョンと出会う。それまではウジョンが“ボムソグループ”の末娘だという事実を知らなかった。そして、この事実はたいして重要なことではなかった。しかし、IMFで会社がつぶれると 、父親が倒れ、家とすべての財産を奪われ、母と兄弟達からはすぐに戻ってきて身内の面倒を見るようにいわれるが、彼は韓国には帰らなかった。最後まで日本に残って学費を稼ぐために働き、難しい学業を修めて、実力で堂々とボムソグループの系列会社の建築士事務所に入社した。
ウジョンとの熱愛事実を知らせた後、ウジョンの両親がさまざまなルートでテジュンを圧迫しにきた。自分の娘は、ずうずうしくてちっぽけな男が手を出せるような子ではないと・・・。
テジュンはこうしてウジョンと別れた。そして、ジワンと出会う。いつでも明るく笑ってくれる人、ウジョンとの愛を応援して、コーチともなり、ウジョンの家族からテジュンが受けた軽蔑と惨めさをテジュンよりももっと怒って、胸を痛めてくれた心の広い人・・・。この人がジワンだった。

• イ・ウジョン(ソン・ウソン)

財界7位“ボムソグループ”の社長イ・ソンファンの一男二女の末娘。ボムソグループの会長は彼女の祖父である。彼女の母親もやはり大企業の令嬢として、骨の髄までロイヤルファミリーである。
優越意識とエリート意識がある。それほど、謙遜ではなくて自己主張が強く、しっかりしていて情熱的で傲慢である。
状況によって、極端に冷たく、極端に熱い。
寄付と特恵で名門大学に進学した兄や姉たちに反して、堂々と自分の実力で早稲田大学の建築学部に入学した。その時に、テジュンと出会う。韓国に戻ってきても、ウジョンはテジュンを愛していた。そして、自分達の愛を堂々と明らかにした。
しかし、身内の反対が思っていたよりも強かった。
その時、テジュンは自身との決別を宣言し、簡単で容易に別れを告げた。テジュンが父親から別れた代価としてお金を受取ったという事実を知り、こんなに虚しい愛にすべてを捧げ、それだけではなく命までかけた自分自身に絶望した。
世の中に愛はないと考え、もう二度と他人に自分のすべてを捧げることはないと心に決めた。

主なロケ地• 山清(サンチョン)

 ソウルから片道4時間ほどに位置する慶尚南道(キョンサムナムド)三清は、豊かな自然に恵まれた土地である。長閑な田園風景が広がるこの土地は、高校時代のチャ・ガンジンとハン・ジワンが過ごした場所として、ドラマの主要舞台となった所である。ガンジンの家、ガンジンの母が働く喫茶サンゴ、ガンジンのペンダントを探すジワンの兄が亡くなった川など、各所にドラマの名場面が撮影されたロケ地が点在している。

• 斗源(ドゥウォン)工科大学

京畿道(キョンギド)坡州市(パジュシ)にある工科大学。大自然に囲まれたこの大学は、チャ・ガンジンが建築の講義を行なう大学として登場する。

映画の中では、イノが友達と一緒にジョギングをしたシーンやウニとイノがフリスビーをしたシーンが撮影された。

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