申師任堂(シンサイムダン)と栗谷李珥(ユルゴッイイ)の実家で有名な烏竹軒(オジュッコン)は朝鮮中宗(1488 ~1544)に建てられた建築物で江原道江陵を代表する遺跡地。地方の郷土資料を収集、展示して、伝統文化を継承発展させ、社会教育のためにと1992年11月15日に開館した。
烏竹軒という名前は庭園に烏のような黒竹が多いことから由来し、韓国住宅の建築物の中で最も古い建物の一つとして、建築史的な面で認められ1963年1月21日に宝物第165号に指定された。その後、子孫が代々管理している。 600余年の寿命と推定している‘さるすべり’は花の咲いてる期間が100日間もあるということから‘百日紅’とも呼ばれ、烏竹軒を守ってくれる守護木の役割を果たしている。
申師任堂は女流芸術家で良妻賢母の見本たる人物であり、彼女の息子こと栗谷李珥は朝鮮時代の退渓李滉(テゲイファン)と共に双璧と並び証された学者。
韓国の5千ウォン紙幣に描かれてある絵と人物がまさにここの烏竹軒と栗谷李珥。 境内には李珥が生まれた部屋「夢龍室」をはじめ、文成祠、栗谷記念館、江陵私立博物館などがある。
見所ポイント
文成祠
1975年烏竹軒(オジュッコン)浄化事業時栗谷(ユルゴク)李珥(イイ)先生の影幀を仕えるために建てられた祠堂。 文成は1624年、仁祖王が栗谷先生へ与えた贈り名である。意味は“道徳と事物を広げ通じ、国民の安危を見回し、政事の根本を定めた”という意味が込められている。 文成祠は栗谷先生が書いた擊蒙要訣(ギョックモンヨギョル)と硯(すずり)を保管するために建築された。初めは違う場所にあったがサランチェの北に移された。文成祠を建立して栗谷先生の影幀を仕えた 影幀(ヨンチョン):人の姿が書かれた絵。特に朝鮮時代以前の肖像が描かれた作品の事を言う。
夢龍室
夢龍室(モンリョンシル)という名前の由来は栗谷の母である申師任堂が夢で黒く輝く龍が東海から飛んでくる夢を見た後、栗谷を産んだという話からこのように呼ばれるようになった。夢龍室は烏竹軒の隣に位置している。
栗谷が6歳の時まで住んでいたとされる。
※申師任堂(シンサインダン1504~1551):栗谷の母親。朝鮮時代最高の女流画家。
韓国の5千ウォン紙幣
韓国の5万ウォン札の裏には烏竹軒の建物が描かれている。烏竹軒は栗谷が育った地として有名だ。
また、朝鮮時代最高の女流画家 申師任堂の生地でもある。
また、5万ウォン札には栗谷の肖像画が描かれている。
さるすべり(百日紅)
百日紅と書いて韓国語でペギルホン(백일홍)と呼ばれている。江陵市の市の代表の花としても有名。花が咲いている期間が100日という意味からその名前が付いた。 600年もの歴史を持つこの百日紅は栗谷が生きている朝鮮時代中期にも立っていたそうだ。
鳥竹軒(韓国語오죽헌) | |
住所 | (日本語) 江原道 江陵市 竹軒洞201 (韓国語) 강원도 강릉시 죽헌동201 |
電話番号 | 033-640-4457 |
運営時間 | 3-10月 8:00~18:00 11-2月 8:00~17:30 (入場は閉館時間の30分前まで可能) 1月1日、旧正月、秋夕 休館 |
入場料 | 大人:3,000ウォン 青少年:2,000ウォン 子供:1,000ウォン ※12歳以下、65歳以上 無料 |
日本語 | 不可 |
ホームページ | http://www.ojukheon.or.kr/museum/main.jsp(韓国語) |