仁寺洞はソウルの中心部に位置し、朝鮮王朝時代には王宮に勤める両班(ヤンバン)が住む屋敷が立ち並んでいた。
「仁寺洞」という名称は朝鮮時代の行政府である「寬仁坊(カンインバン)」と「大寺洞(テサドン)」から真ん中の「仁」と「寺」を一つずつとって読み始め、今は鐘路(ジョンノ)2街から仁寺洞を含め、寬勳洞(カンヌンドン)の北側の安国洞交差点までが仁寺洞と言われている。
19世紀末に困窮した両班たちが、伝来の品を売り払う店を開いたのが始まりで、1960年代、骨董品屋、表具店、古本書などが集まってきた。70年代後半、工芸品や伝統茶のお店などが入店して、伝統と文化が共存する生きている博物館の役割を果たしていて韓国の代表的な街として多くの内外国人に愛されている。
今では仁寺洞のメインストリートを中心に両側にわき道が迷路のように複雑に入り組んでいる。現代的な雰囲気と昔ながらの伝統が調和している。
仁寺洞で販売されている製品の大部分は手作りの手工芸品である。品質の高さと本物のよさから値段が高い物もある。海外から来る観光客にとっては、さまざまな種類の土産を探すことが出来る。
また70以上のアートギャラリーが点在し、アマチュアやプロの芸術家が作った多様な作品が展示・販売されている。
1997年4月、日曜日は「車の通らない街(歩行者天国)」に指定され、より多くのイベントや公園が開かれるようになった。街の中心には観光案内所や外国人が多いということもあり日本語、英語などが話せる店員も多い。
見所ポイント
サムジギル(ssamzigil)
特に仁寺洞で欠かせないのが「サムジギル(ssamzigil)」という色々なお店が集まったショッピングビルで仁寺洞のメインストリート沿いにあるので大変分かりやすい。 現代的な3階建てのビルには骨董品、韓国伝統工芸品から、アクセサリー、雑貨など様々なショップと、レストラン、カフェなどが揃っている。建物中央の広場ではイベントが行われることもある。 仁寺洞に足を運んだからには、サムジギルに立ち寄ってショッピングを楽しむのもオススメ。
古美術
仁寺洞には古美術を取引する場所が70店ほどある。昔の絵画、陶磁器、木器、金属品を始め、古い作品が多く揃っている。また伝統家具や伝統家具を現代風にリメイクして展示・販売しているお店もある。まるで博物館か美術館に来たような感じで見ているだけでも楽しい。骨董品が好きな人にはオススメのスポット。
韓国土産
メインストリートには様々な韓国土産店が並ぶ。露天にも商品が置かれて、観光客にとって買いやすくなっている。お店の中には片言の日本語や英語が通じる所も多い。 また、メインストリートにはいくつかの土産店が一つのビルに集まった観光名品店などもあり、一度にいろいろな商品を見ることが出来る店もある。
メインストリート歩行者天国
仁寺洞メインストリートは日曜日になると車の通らない歩行者天国となるため、韓国らしい食べ物を売る屋台だけではなく、路上で行われるイベントやパフォーマンスも行われている。
喫茶店
現代風のカフェも多いが、仁寺洞ならではの韓国伝統茶や韓国伝菓子を楽しめる喫茶店も多い。伝統韓国家屋を改装したカフェなどもある。ショッピングの合間の休憩にオススメ。
仁寺洞(インサドン)(韓国語 인사동 ) | |
住所 | (日本語)ソウル市 鐘路区 仁寺洞 (韓国語)서울시 종로구 인사동 |
電話番号 | 北仁寺観光案内所 02-731-1621 南仁寺観光案内所 02-737-7885 仁寺洞観光情報センター(仁寺洞の中心にあります) 02-734-0222 |
運営時間 | 仁寺洞観光情報センター 10:00~22:00 |
日本語 | 可 |