南山の城郭

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みなさんこんにちは。
 
ソウルは今週に入ってから不安定なお天気が続いています。
朝から雨模様となり、少しだけ涼しさが戻ってきました。
30度を超える真夏日になったり、涼しくなったり、まだまだ気候の変化が激しいです。
 
今回は南山の城郭をご紹介します。

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南山はソウルの中心部に位置し、頂上にはNソウルタワーが立っていることでも有名です。
山全体が南山公園となり、市民の憩いの場になっています。
公園内には、図書館、運動場、記念館など、さまざまな施設が整っています。
 
春には桜、秋には紅葉の名所としても知られ、季節ごとの美しさも感じられます。
現在は、新緑から青々とした緑の山に変わってきています。
都会の中心とは思えないほどの自然があります。
 
この南山の各所で、城郭を見ることができます。
朝鮮時代の都であった漢陽を囲む城郭は、南山、仁旺山、北岳山、駱山を連結していました。
南山は、都の南に位置する山であったことから、南山と呼ばれるようになったといわれています。
日本統治時代と近代化の都市計画によって、城郭と城門の多くが破壊されましたが、
現在は残された城郭の一部を保存すると共に、復元事業が進められています。
現在見られる城郭は、“ソウルの城郭”とも呼ばれています。
城郭沿いには散策道も整備され、トレッキングコースにもなっています。
 
南大門の名で親しまれる崇礼門や南大門市場からも近い、
南山公園の会賢地区には白凡広場(백범광장/ペッポムカンジャン)があります。
この白凡広場周辺にも、復元された城郭を見ることができます。
こちらは先月の白凡広場の様子です。

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白凡の号を持つ金九(김구/キム・グ)は、日本統治時代の独立運動家です。

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白凡の銅像の隣には、李始榮(이시영/イ・シヨン)の銅像もあります。
李始榮も独立運動家の一人です。

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南山の裾野に続くこの広場も、散歩や運動をしに訪れる人々が多いです。
開放的な芝生の広場では、ピクニックを楽しむ家族連れの姿もあります

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南山の斜面に沿って、散策道や休憩のできるベンチなどが設置されています。

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城郭沿いの散策道は、特に美しい景観です。

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高台から見る崇礼門側には、ソウル中心部のオフィスビルが立ち並ぶ様子も見られます。

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城郭に関する案内看板もありました。
季節ごとの美しい花々も咲いています。

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韓国の伝統家屋もありました。

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他にも、南山頂上には烽燧台(ポンスデ)と呼ばれる烽火を上げる施設もありました。
烽燧台は、朝鮮時代に設置され、遠くにいる人々に早く情報を伝えるという役目を果たしていました。
現在は復元された烽燧台を見学することができ、当時の様子を再現する“南山烽燧台烽火儀式”なども行われています。
南山にはさまざまな施設がありますが、朝鮮時代の都を知る歴史的な建造物も見ることができます。
朝鮮時代の歴史に触れながら、散策をしてみるのもいいですね。

韓国旅行へお越しの際は、南山にも行ってみてください。