韓国の姓と名

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韓国人の名前には日本と同じように姓と名がある。そしてほとんどが漢字の名前でありながら氏の表記はほとんどハングルの場合が多い。?また、最近では漢字表記を決めず、ハングル表記だけの人も少なくない。
韓国には現在約250個の姓が存在する。そして各姓ごとに一つ以上の本貫がある。
本貫は、同一父系氏族集団の発祥地で、氏族の始祖や子孫達が住み着いた場所である。本貫は同一宗族を現す重要な意味を持っている。
韓国の姓は三国時代に中国の氏姓制度を借用して、高麗時代から族譜(ぞくふ)と呼ばれる親族集団の家系に関する文書を作り、氏姓が固定し始めた。ほとんどの姓が一音節で成り立っている。
そして最も多い姓が、金(キム)、李(イ)、朴(パク)、崔(チェ)、鄭(チョン)である。この5大姓を持った人が、韓国人の約半分を占めている。そしてその他の姓が、全体人口の約64%を占めている。

出処(http://ko.wikipedia.org/wiki/)

韓国語では、名前をイルム(이름)と呼ぶ。イルムという単語は動詞のイルダ(이르다・申す、称する)の名詞形として韓国の中世国語では、「イルホム」「イルフム」などとして表記されていた。また、これより昔には、イルダという動詞はニルダ(니르다)、ニルム(니름)などと呼ばれていた事もあり、イルム(이름)と呼ばれるようになった。

韓国人の名前ができた正確な年代は明らかにされていないが、世界で始めて漢字の姓を作った中国から漢字文化が伝わり用いられたと推定されている。
韓国人の名前は韓国の『三国史記』や日本の『日本書紀』、中国の歴史書にも記されている。
高麗時代の太祖(テジョ)王健(ワンゴン)は、開国功臣(コンシン)達と地方土豪勢力達をつかさどるために全国の軍、現改編作業とともに姓を下賜しながら国の名前を確立した。
こうして高麗初期から貴族官僚達はほとんど姓を使うようになり、高麗文宗9(1055年)に姓がない人は 科挙試験に合格することができないという法令を作った。これより、この時期にはまだ姓がない人が多くいたことが分かる。この法令によって姓の使用が普遍化されて一般民衆が姓を使うきかっけになっていったのである。
初めに姓をつける時には、居住している市域の様子、山の名前、川の名前などから姓が作られた。

韓国には日本とは違い約250個の姓しかない。その為、同じ姓を持つ人が多いのである。また、韓国では、同じ姓、同じ本貫であれば結婚ができない制度があった。現在では、法が見直されて同じ姓を持つもの同志でも、結婚ができるようにはなった。ただし、日本では3親等以内で、韓国では8親等以内の結婚は出来ない。
本貫というのは姓が同じというだけではなく、男系の血族祖先の発祥地ごとに分類されていて、もし同じ発祥地であればとても遠い親戚であると考えられている。しかし、姓が同じであっても、必ずしも親戚ではない可能性もある。韓国ではよく同じ姓であった場合、互いに発祥地を聞きあう習慣がある。

韓国では、夫婦別姓である。婚姻しても男女の姓は統一されない制度である。
韓国では原則になっていて儒教の教えに基づいている。また、生まれた子供の姓は、原則的に父親の姓が引き継がれる。
ただし、離婚などの理由によって母親の姓に変更される場合もある。