みなさんこんにちは
ソウルは、夕方頃から空が暗くなり、一部の地域で夕立が降ったりしています。
日中には30度まで気温が上がり、蒸し暑いです。
冷たい飲み物やアイスクリームが恋しくなりますね。
今回は、韓国の蕎麦の郷である蓬坪(봉평/ボンピョン)をご紹介します。
江原道(강원도/カンウォンド)平昌郡(평창군/ピョンチャングン)に位置しています。
江原道は、韓国を代表する蕎麦の産地として知られていますが、中でも蓬坪の蕎麦は大変有名です。
豊かな大自然に囲まれた蓬坪周辺には、スキー場のリゾート、観光農園、渓谷などのレジャー施設が充実し、ホテルやペンション、民宿などの宿泊施設も多く点在しています。
1年を通して各地から多くの人々が訪れています。
また、韓国を代表する小説家の李孝石(이효석/イ・ヒョソク)の故郷としても知られています。
彼の作品の中には、蓬坪が舞台として描かれています。
小説に登場する美しく印象的な風景を見ることができます。
蕎麦の郷と呼ばれるだけあって、蓬坪には広大な蕎麦畑が広がっています。
特に蕎麦の花が開花する秋には、一面に白い花が咲きます。
蕎麦畑の中には東屋が建てられ、そこから見る景色は一層美しいです。
観光案内所の近くには、李孝石文学館もあります。1936年に発表された代表作『そばの花咲く頃』は、蓬坪の蕎麦畑が背景になっています。韓国の教科書などにも載せられ、多くの人々が作品に触れています。
文学館には、李孝石に関するさまざまな資料が展示されています。
丘の上にある文学館からは、蕎麦畑の景色が一望できます。文学館の周辺は公園のようになっていて、リスも走り回っていました。心地よい風の中で、ゆっくりと読書を楽しむのもいいですね。
文学館の近くには、李孝石の生家が復元され、見学施設となっています。
韓国の伝統家屋の生活様式を見ることができます。昔の農機具なども展示されていました。
生家の近くには、ロバもいました。
蕎麦の花が開花する時期には、“孝石文化祭”と呼ばれるお祭りが開催されています。
文学とその土地の特産物を合わせた、特色あるお祭りとなっています。
蕎麦の花が一面に咲く畑の中を散策してみたいですね。
お祭りでは、コンサートなどのさまざまな催しや、蕎麦作り、伝統遊びなどの体験プログラムも行なわれます。
蓬坪では蕎麦の郷ならではの郷土料理も有名です。
蓬坪のいたるところに“マックッス(막국수)”の看板が見られます。
ここを訪れる観光客の多くが、本場のマックッスを味わっています。
マックッスは、蕎麦粉を使った麺料理です。
そして蕎麦粉を使ったチヂミも有名です。蕎麦の香りと、素朴な味わいが楽しめます。
本場で食べる蕎麦は、より一層おいしいですね。
蕎麦には、良質なタンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維などが豊富に含まれ、健康食品としても注目されています。
町の中心地では、五日市が開かれています。
さまざまな特産品が並ぶ市場には、地元の人々だけではなく、観光客も多く訪れ賑わっています。
田舎町の市場では、都会の市場では感じられない長閑な雰囲気があります。
澄んだ空気とおいしい水で育った野菜や果物もたくさん並んでいます。
軽食類の屋台も多く、蕎麦を使った郷土料理、蕎麦マッコリなどがありました。
蕎麦の花の季節や、お祭りの開催時期にも訪ねてみたいです。
韓国旅行へお越しの際は、地方の名所にも足を運んでみてください。