赤と黒(悪い男)

発行日

Categories:

作品紹介“冷たい復習、熱い野望、致命的な愛”などドラマ『赤と黒(悪い男)』は、強烈に濃密なドラマである。作品の中には、激情的な愛、張り詰めた緊張感、自身の全てを懸けて繰り広げる野望がある。ミステリーと官能的な部分が縦糸と横糸のように組み合わされている。

緻密に自身の野望を満たしていく、悪魔的なカリスマを持ったシム・ゴヌク。彼には隠したい秘密があった。ベールに包まれたゴヌクの痛みと一緒に、自分の自身の限界を超えて、のし上がろうとする、一人の男の野望と愛、破滅が展開されていく。また彼の進む道には、それぞれ違う色を持った女性たちとの危険な愛が待っている。徹底的に計算された愛から、破滅へと向かう激情的な愛、そして、純粋な愛まで。それぞれの破格的な愛と共に、危険な野望へと身を預けた一人の男の運命が、息つく間もない緊張感と迫力感で溢れる作品として紹介された。
『善徳女王』で切なくも凄まじいピダムのキャラクターとして強烈なカリスマ性を世に見せつけ、人気を獲得したキム・ナムギル。彼がドラマ『悪い男』では、危険だが愛することしか出来ない特別な魅力を持ったシム・ゴヌク役を完璧に演じ、多くの女性の心を揺さ振った。優れた才能と悪魔的なカリスマで、自身の運命を変えるために権力を利用していく姿を見事に演じている。一方、権力を手に入れるために財閥家の男性と交際を夢見るムン・ジェイン役にハン・ガインがキャスティングされた。
人々の交錯した愛の行方によって視聴者の気持ちをもどかしくしただけではなく、ドラマの撮影途中で主人公のキム・ナムギルの入隊が突然決定したことによって、当初20話までの予定であったが、17話までに短縮された。ファンにとっては、大変残念な結果となってしまったことも大きな話題となった。

作品名 悪い男(赤と黒)
出演 キム・ナムギル、ハン・ガイン、キム・ジェウク、オ・ヨンス
放送期間 2010、5、26~2010、8、5
放送局 SBS
監督 イ・ヒョンミン、イ・ジョンジェ
脚本 キム・ジェウン、イ・ドヨン、キム・ソンヒ

あらすじ花束を持ったムン・ジェイン(ハン・ガイン)は、恋人に電話をして、彼の母親に会いに行く途中だった。「恐ろしくて震える」と話しながらホテルに着くが、恋人の母親はジェインに会うと、「息子とは合わない。自身のレベルに合った男性と結婚しなさい。」と忠告する。そして息子が「来月結婚する」と言い、手切れ金を渡されるという屈辱的な目に合う。突然の出来事に悔し涙を流しながら車に乗って家に向かう途中、ジェインの車と横断歩道で飛び出してきたシム・ゴヌク(キム・ナムギル)がぶつかってしまう。慌てて救急車を呼ぶが、ゴヌクはその場から消えてしまう。

その後、済州島でスタントの撮影をしていたゴヌクは、撮影中にパラグライダーで、クルージングを楽しんでいた巨大財閥海神(ヘシン)グループの長女ホン・テラ(オ・ヨンス)と末娘ホン・モネ(チョン・ソミン)が乗るヨットに降り立つ。テラの娘のソダムは、空から突然舞い降りてきたゴヌクを「天使のおじさん」と呼ぶ。突然現れたゴヌクのことを、テラは怪しい男だと思うが、モネは不思議な魅力に惹かれる。
一方、美術館で働いているジェインは、海神グループの会長夫人であり美術館館長であるシン女史からモネの誕生日プレゼントを渡すように頼まれる。ジェインは、誕生日パーティーに訪れて海神グループの次男であるホン・テソン(キム・ジェウク)に近づき、本恋人を見返すいい機会だと考える。
しだいに、それぞれの野望や愛が絡み合って、物語が繰り広げられていく。

登場人物• シム・ゴヌク(キム・ナムギル

アクションスクールのスタントマン。パラグライディングからスキンスキューバ、アクション専門のスタントと、流暢な外国語の実力まで兼ね備えた、ずば抜けた才能の持ち主。幼い頃に、何不自由ない財閥家の息子として養子になったが、破談となって追い出されてしまう。この傷によって、海神グループに対しての復習を夢見ていた。
完璧な体つき、致命的な笑顔、悪魔のようなカリスマで、多くの女性達を虜にしてきた絶対魅力も持っている。
成功のためには愛の要素は必要ない。ただ愛しているふりをするだけである。成功が目の前にあるのに、愛してはいけない一人の女性であり、自分ととてもよく似ている姿のジェインが常に気になる。

• ムン・ジェイン(ハン・ガイン)
美術館アートコンサルタント。
常に一番になってきた。名門大学を卒業したが、平凡な家のジェインにとって、世の中は甘くなかった。
財閥家の優雅な奥様として生活したかったが、この壁はジェインにとってとても高いものだった。海神グループの隠された息子であるホン・テソンぐらいならば、挑戦してみるだけの価値があると、故意に接近したが、彼女が思っていたテソンとは違うゴヌクであった。偶然に、日本で本物のテソンと出会った後、次第に彼の心の隙間を埋めたいと思うようになる。しかし、財閥の後継者と結婚しようという俗物的な目標と粗末な自分の弱点をすべて見せたゴヌクにも、不思議と引き付けられる自分に気付く。

• ホン・テソン(キム・ジェウク)
海神グループの後継者として、他人をうらやむことなく、すべてのものを兼ね備えているが、出生の秘密によって、家族の愛をたった一度も感じたことがなく、孤独な魂を持つ。唯一、頼りにしていて愛していたソニョンの自殺が原因で現実逃避し、日本行きを選び、より一層の道楽生活を続けた。そんな中、日本で偶然にジェインと出会い、再び感じることはないと思っていた愛を感じ始めることになる。しかし、彼のすべての物を奪うために緻密に近づいて来るゴヌクと、自分の愛と家族を守るために避けることができない対決を繰り広げることになる。

• ホン・テラ(オ・ヨンス)
いつも強くて堂々とした海神グループの長女。
財閥家の娘達がそうであるように、やはり愛のない政略結婚を当然のことのように受け入れて、一人の子供の母として、また妻として生活してきた。しかしゴヌクと出会い、たった一度も震えたことがない心臓が震え始める。遅れてやって来た激情の愛を前に、家族も子供も忘れて、この瞬間だけでも女性になりたいと思う。

• ホン・モネ(チョン・ソミン)
画家の夢を果たすことが出来なかった母親の願いを受けて名前をモネと付けられたが、美術よりも踊りが好きで、どんなことにも簡単にのめり込んではすぐに飽きてしまう、世間知らずのお嬢様。自分の誕生日にヨットの上に空から降りてきたゴヌクを見て一目惚れをする。しかしゴヌクの愛が、自分を利用するための手段であった事を知った瞬間の震えによって、強い裏切りを感じる。初めて自分を愛していると感じることが出来た人が、自分をたった一度も愛していなかったという事実を知ったモネの感情の結末は、自分自身でさえ分からない。

主なロケ地• 仙遊島公園

漢江に浮かぶ仙遊島公園は、元々浄水場であった施設をリサイクルして造成された韓国最初の環境生態公園である。“仙人が遊び暮らした島”という意味でこの名前が付けられている。浄水場の構造物を一部保存しながらも、自然の木々と調和されている。公園内には、漢江流域の生態系や浄水場から公園へと生まれ変わった歴史資料などが展示された漢江歴史館や、小劇場、カフェ、水遊び場などの施設が整備されている。夜にはライトアップも行なわれ、夜景の名所としても知られている。
ドラマの中ではジェインが元恋人のウェディング写真撮影現場に乗り込んだシーンの撮影が行われた。

• 龍山家族公園
1992年に開園したこの公園は、中央に位置する池が特徴的で、周囲にはさまざまな木々が植えられている。そしてこの土地は歴史的にも重要な意味を持つところである。壬辰倭乱(文禄・慶長の役1592~1598年)の時には日本軍の兵站基地として、壬午軍乱(朝鮮事変1882年)の時には中国軍の駐屯地として、朝鮮戦争の時には駐韓米軍の司令部が置かれるなど、さまざまな役割を果たしてきた。駐韓米軍から土地が返納され後、公園として整備され開園することになった。芝生広場、裸足公園や世界的に有名な彫刻家たちによる作品が置かれるなど、市民の憩いの場となっている。ドラマの中では、モネが映画撮影中のゴヌクを訪ねて告白をしたシーンが撮影された。

• インペリアル・パレスホテル
海外ブランドショップが立ち並び、高級住宅街としても知られるソウル江南に位置するホテル。アットホームな雰囲気と、中世ヨーロッパのアンティークで整えられたインテリアなど、高級感あるれるヨーロッパ風の美しいホテルとして知られている。
館内には、さまざまな施設が整えられると共に、徹底したサービスを誇り、快適な空間を演出している。結婚式場では数多くの芸能関係者の結婚式も行なわれている。
ドラマの中では、テソン建設ホテルとして登場する。

[product id=”5662″ sku=”badboy_full”]