2010年に行なわれた数々のドラマのベスト&ワーストが選ばれました。
審査員としてKBSドラマ局長、MBCドラマ局長、SBSドラマ局長、忠南大学国文科教授(ドラマ評論家)、大衆文化評論家の5名の専門家によって決められました。
まず、今年のベスト第一位ドラマとしては、「推奴(チュノ)」が選ばれました。ドラマ「アイリス」の後枠を継いだドラマとして、ストーリーや演出、俳優、女優達の演技という3拍子が揃い、作品の完成度の面で高い評価を受けました。逃げた奴婢(ぬひ)を追う朝鮮時代の追跡者の人生を綴った迫力あるストーリーで視聴率30%台を記録した超大作ドラマです。
そして、第二位には、家族のドラマとして40年間浮気をしていた夫の帰宅問題、共稼ぎ夫婦の出産問題そして、視聴者から大きな非難を浴びた同性愛の問題など様々な社会的な談論を取り上げたドラマ「人生は美しい」が選ばれました。現代の家族ドラマとしての価値が感じれる事から評価を受けました。
そして、第三位には、経済開発の光と闇の中で知恵と勇気で勝利していく人の成功ストーリードラマの「ジャイアント」が選ばれました。力強いドラマとして出演陣の演技力が評価を受けました。
そして同点の三位としてロマンチックな青春ドラマの「トキメキ成均館(ソンギュンガン)スキャンダル」が選ばれました。その他には、ドラマ「製パン王キム・タック」、 ドラマ「トンイ(同伊)」が選ばれていました。
そして、ワースト第一位のドラマとしては、ドラマ「推奴(チュノ)」のクァク・ジョンファン監督、チョン・ソンイル作家のコンビが作り上げたドラマ「逃亡者」でした。最近、最終回を迎えたドラマであった「逃亡者」は、ドラマに対しての意欲が過剰になりすぎた為、演技や演出、シナリオまでにも手がつけられてなかったという指摘が挙がりました。ベストドラマ1位であったドラマ「推奴(チュノ)」の製作陣で作り上げた作品だが、準備期間不足だとの指摘も挙がっていました。
そしてワースト第二位には、ドラマ「ロードナンバーワン」が選ばれました。ソ・ジソプ、キム・ハヌル、ユン・ゲサンなどの豪華キャスティングでしたが、基本のあらすじと俳優、女優達の演技がドラマの内容に合っていなかった指摘がありました。そして戦争を主題としたドラマなのだが、平和へのメッセージが弱く、戦争を素材にしたメロドラマになっていたとの指摘もありました。
そしてワースト第三位には、日本の漫画を原作に製作された「いたずらなKiss」でした。シナリオや演出、演技の面で特別な見せ場がなかった事が指摘されていました。