みなさんこんにちは
今日の朝のソウルは雪景色となりました。
早朝に雪が降り、少しだけ積もりました。
すでに街の中心部では雪が解けてきています。
今回は洛山寺(낙산사/ナクサンサ)をご紹介します。
洛山寺は、江原道(강원도/カンウォンド)襄陽郡(양양군/ヤンヤングン)にあるお寺です。
襄陽郡は韓国の東海岸沿いに位置する地域です。
お寺は海沿いにあり、江原道を代表する名所の一つとなっています。
全国各地から多くの参拝客が訪れています。
洛山寺は、新羅時代に義湘大師が創建したと伝えられています。
義湘が勤行中、観世音菩薩が現れ、菩薩が教えてくれたところに法堂を建てたといわれています。
洛山には「観世音菩薩がとどまる場所」という意味があるそうです。
創建以来、火災や戦争などによって境内は破壊されますが、その度に再建を繰り返しています。
2005年には大きな山火事の被害によって、洛山寺銅鐘や圓通寶殿など、多くの建物や宝物を消失してしまいました。
その後、発掘調査などを経て、現在も復元工事が行われています。
1300年の歴史を多くの人々が守っています。
お寺は、海沿いの小高い山の上に広がっています。
広大な境内の中には、七重石塔、銅鐘、虹霓門、海水観音像などの文化財があります。
海沿いの絶壁に建てられた義湘台、紅蓮庵など、珍しいお堂も見所となっています。
こちらは四天王門です。
こちらはお寺の中心となる本殿の圓通寶殿です。
観世音菩薩が奉安されています。
圓通寶殿の前には七重石塔を見ることができます。
朝鮮時代の石塔として宝物第499号に指定されています。
貴重な仏塔研究の資料ともなっています。
こちらは寶陀殿です。
寶陀殿は、観音信仰を象徴する仏堂といわれています。
お堂内には千手観音をはじめとする観音像が奉安されています。
韓国のお寺独特の色鮮やかな装飾が見られます。
寶陀殿の前には、2階建ての楼閣である寶陀落があります。
寶陀落前に広がる蓮池もとってもきれいです。
海沿いの神仙峰には、韓国の東海を見つめる海水観音像が安置されています。
観音像は16mの高さです。
遠くからでもこの観音像を見ることができます。
この場所からは、美しい海岸線沿いの景色が見渡せます。
また西側には韓国を代表する名山の雪岳山も見られます。
義湘記念館では、仏像や絵画、火災時の写真などが展示されています。
こちらは石門の虹霓門です。
門の上には楼閣が築かれ、門は虹を形作っています。
洛山寺は、貴重な文化財が多く保存されていたり、特徴あるお堂が広い境内の中に点在し、見所が多いお寺です。
海と山の大自然を感じながら参拝することができます。
お寺では、テンプルステイなども行なわれています。
ここから眺める美しい日の出も有名です。
世界各国から多くの外国人観光客も訪れています。
お寺の近くには海水浴場、宿泊施設、海産物店などがあり、行楽シーズンは特に賑わっています。
韓国へお越しの際は、韓国のお寺にも行ってみてください。