みなさんこんにちは
先週は不安定なお天気が続き、涼しさが感じられるようになったかと思えば、
週末からは再びお天気が回復し猛暑が戻ってきました。
そして昨晩から今日にかけては、台風の影響によってソウルも激しい雨風となっています。
お天気が変わりやすい日々が続いています。
今回は、国立古宮博物館(クンニッコグンパンムルグァン/국립고궁박물관)をご紹介します。
リニューアルのために今年2月から7月まで閉鎖されていましたが、今月の8月1日からリニューアルオープンしました。
博物館は、朝鮮時代の正宮であった景福宮の敷地内に位置しています。
国立古宮博物館では、朝鮮時代の宮中の歴史や文化を知るさまざまな遺物が展示されています。
ソウルの代表的な名所ともなっている景福宮、昌徳宮、昌慶宮、宗廟などに分散していた文化財を約4万点あまり所蔵しています。
博物館内は、宮中に関連した各テーマに基づいて展示室が分かれています。
リニューアルオープン後には、より豊富な展示物と、充実した展示設備によって、宮中の歴史や生活、文化により深く触れることができます。
多様な映像設備を含め、タブレットPCを使った設備など、最先端の技術も子供たちの注目を集めています。
博物館には家族連れの姿が多く、家族一緒にさまざまな展示物から朝鮮時代の歴史を学んでいます。
外国人観光客の姿も多く、外国語の展示解説、パンフレット、音声ガイドなども用意されています。
「朝鮮王朝の国王」では、宮殿内の施設が再現され、実際に宮殿の中を見学しているかのようです。
月と太陽が描かれた特徴的な「日月五峰図」は、王家の繁栄などが表された絵として有名です。
展示室には、王の玉座、王室図書館なども再現されています。
古宮の見学は建物の外観見学となりますが、こちらでは古宮の内部の様子に触れることができます。
リニューアルオープン後に目を引くのは、映像や音声設備を使った展示が充実していることです。
「朝鮮王朝の宮殿」では、昌徳宮と昌慶宮の全景が描かれた宮廷画の「東闕図(トングォルド)」にタブレットPCをかざすと、各所にまつわる解説を聞くことができる最新設備の展示が行なわれています。
それぞれの展示物近くにも、映像を使った設備があり、実際に宮殿の中にある様子などが映し出されています。
屋根の上や天蓋の装飾を間近に見学できるのも貴重な機会です。
「王室の生活」では、王室の衣食住に関するさまざまな展示が行なわれています。
「王はいったいどのような料理を食べていたのだろう」という身近なテーマや、王室の家具にも触れられています。
王や王妃の衣装、装飾品などは、大変美しいです。 華麗なる王室文化が見られます。
「大韓帝国と皇室」では、大韓帝国期の歴史的な文化財が展示され、日本統治時代の日本と韓国の関係や外国との交流についても触れることができます。
「王室の儀礼」では、王の誕生からさまざまな国家儀礼について紹介されています。
展示室が並ぶ中央のホールには、純宗皇帝と純貞皇后の御料車も展示されています。
地下1階の展示室には大型の文化財が展示されています。
「宮廷の音楽」では、宗廟で行なわれる“宗廟大祭”が映像を通して紹介されています。
宮中楽器は、特徴的な音色や、動物をモチーフにした装飾と色鮮やかな色彩が美しいです。
「天文と科学」では、「自撃漏(チャギョンル)」と呼ばれる巨大な水時計が展示されています。
人形や動物のカラクリが人々の目を楽しませてくれます。
内部の仕組みは映像によっても紹介されています。
博物館では、常設展だけではなく企画展示も行なわれ、豊富な展示内容となっています。
古宮の見学と合わせて、博物館を見学することにより、より深く朝鮮時代の王室文化に触れることができます。
宮中の歴史や生活を知ることで、韓国の時代劇ドラマのファンには、ドラマを見る楽しみも増えるのではないでしょうか。
韓国旅行へお越しの際は、韓国の博物館にも行ってみてください。