“立春大吉”の風習

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みなさんこんにちは。

ソウルは日中の気温が上がり、暖かさを感じるようになったり、
再び急激に氷点下10度以下の気温に下がったりと、気温の変化が激しいです。

今回は、立春大吉(입춘대길)の風習をご紹介します。

みなさんも韓国の伝統家屋の扉に、
この“立春大吉”と書かれたお札を見かけたことがあるという方もいるのではないでしょうか。

2月4日は立春でした。
日本では立春の前日にあたる節分の日に、豆まきをしたり恵方巻を食べる風習があります。
韓国では立春に家の門や扉にお札を貼る風習があります。
日本でも同じように、お寺などではお札を貼る風習があります。

このお札は立春帖(입춘첩)と呼ばれています。

韓国では、各家々でお札を書いたり、通っているお寺などで受取ったりしています。
そして本来は、立春の日の立春時間に貼られるそうです。

ソウルでも韓国の伝統家屋が立ち並び、素晴らしい家並みを見ることができる北村の地域で、
よくこの扉に貼られたお札をみかけます。

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一番よく見かけるのは、立春大吉と書かれたお札です。
漢字を見ただけでも、とても縁起のよい言葉ですね。
立春大吉は、立春を迎えて吉運を祈願するという意味があります。

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立春の日には、各地でこのお札を書くイベントなども行われます。
子供たちが筆を使って実際に書いたりしながら、伝統的な風習が受け継がれています。

立春大吉と合わせて、建陽多慶(건양다경)と書かれたお札も貼られます。
健陽多慶は、春を迎えた暖かい気運で、おめでたいことが多いだろうという意味です。
春の訪れを感謝し喜ぶという意味も込められています。

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堂々と構える伝統家屋の大きな門や扉には、お札がとってもよく合います。

どの国でも新しい年を迎えて、新たな1年間の健康や幸せを願う気持ちは同じですね。

暦の上ではすでに春ですが、ソウルはまだ寒さ厳しい毎日です。
しかしながら、このような風習を通して春を感じることができますね。

韓国旅行へお越しの際は、季節ごとに行なわれる風習にも触れてみてください。