復元された崇礼門

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みなさんこんにちは。
 
ソウルは暖かくなったり、肌寒くなったりしています。
しかしながら4月に入り、桜のつぼみも大きくなってきました。
開花が待ち遠しいですね。
 
今回は崇礼門(숭례문/スンネムン)をご紹介します。
南大門(남대문/ナンデムン)の名でも広く知られています。
崇礼門は、朝鮮王朝の都である漢城を囲む城郭に造られた門です。
城郭に造られた門の中でも規模が大きく、正門であったといわれています。
朝鮮時代には、国の重要な儀式を行う場所でもありました。
崇礼門は、歴史と文化的価値によって国宝第1号に指定されています。

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この崇礼門は、重要な歴史文化遺産であるとともに、現在ではソウルの代表的な名所の一つです。
周辺には南大門市場も広がり、韓国人だけではなく、多くの外国人観光客も訪れています。
 
しかしながら、門は2008年2月の放火によって、
木造の大部分を焼失してしまうという事件が起こり、韓国中に衝撃を与えました。
 
その後、長期間に渡る発掘調査や考証、復元工事が進められ現在に至っています。
当初、門は昨年末に完成予定といわれていましたが、今現在も工事が行われている状況です。
 
工事中には、門の全体が工事中の壁によって覆われ、門の様子を見ることは出来ませんでした。
そして、最近になって工事中の覆いが外され、復元された門の姿が見られるようになりました。

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工事には、全国各地から専門の職人が集まり工事に携わっています。
鍛冶場も造られ、当時の製造工程によって建築資材が造られました。
昔の姿を取り戻すために、さまざまな工事が進められてきたことが分かります。
この大掛かりな復元工事も、歴史に刻まれます。
工事の節目には、ニュースなどでも進行状況が報道されていました。
また復元工事中には、歴史文化遺産を守る重要性を多くの人々に伝えるため、
工事の様子を見学したり、門の歴史に触れるツアーが行われていました。
工事中の門の姿を見るのも貴重な機会です。

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現在も工事現場の囲いがあるため、近くで見学することはできませんが、囲いの外からも門の様子が見られます。

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復元された門は、門だけではなく、左右に伸びる城郭の一部も復元されています。

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門には事故の再発を防ぐために、さまざまな防災システムも導入されたといわれています。
多くの人々の手によって復元された門は、新たな姿となって人々の前に姿を現しました。
復元された門も、そのまま国宝第1号を維持することになっています。
荘厳に構える門の姿が印象的です。
 
門の周辺では、工事中であるにも関わらず、多くの人々が記念写真を撮影していました。
完成後には再びソウルの名所として、より多くの人々が訪れますね。
 
韓国旅行へお越しの際は、崇礼門にも行ってみてください。