国立民俗博物館のさまざまな屋外展示物

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みなさんこんにちは

昨日は一日中お天気が崩れ、涼しい気候となりました。
人々の服装も徐々に半袖から長袖に変わりつつあります。

今回は国立民俗博物館の屋外展示物をご紹介します。
景福宮の敷地内にある国立民俗博物館は、各地から多くの人々が見学に訪れています。
韓国の歴史、伝統、文化、風習などに、より深く触れることができます。
広大な敷地に広がる景福宮ですが、民俗博物館の施設も広く、充実した展示内容となっています。

博物館の屋内展示は各テーマ別に展示が行なわれています。
展示物を見学するだけではなく、さまざまな公演、体験プログラムなども実施されています。

そして建物の周りに広がる庭園にも、多様な屋外展示物が展示されています。
庭園を散策しながら、展示物を見学することができます。

屋外展示物の中には、日本語でも展示内容の説明が書かれた表示板があるので分かりやすいです。

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景福宮の東側に博物館の入口があります。
景福宮を合わせて見学する場合は、景福宮の見学施設からも博物館に繋がる入口があります。
博物館の門から建物までの通りには、「トルハルバン」と呼ばれる済州島で有名な石像が展示されています。
“石のお爺さん”という意味があります。
済州島のマスコット的な存在ともなっているため、各地のお土産屋さんでも見かける機会があると思います。博物館でも特に人気のある展示物として、記念写真を撮影している観覧客の姿がありました。
トルハルバンの由来は諸説あるといわれていますが、済州島では島の守護神として信仰されています。
大きな目や鼻、帽子を被っているのが特徴です。一つ一つの石像は、顔の傾きや表情も違います。
石像の鼻に触ると男の子、耳に触ると女の子が生まれるなど、さまざまな言い伝えがある不思議な石像です。

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「天下大将軍」や「地下女将軍」などと書かれた木像があります。
これは「チャンスン」と呼ばれ、村の入口に立てられるものです。
木で造られているものだけではなく、石で造られている像もあり、各地域によって呼び方も違うといわれています。
村の平和や豊作を祈願して立てられる守護神です。
韓国のお店やレストランなどの飾りなどでも見かけることが多いです。
文武人石像など、さまざまな石像も展示されています。
瓦屋根の建物と門は、孝子閣と孝子門です。
展示物からは、朝鮮の儒教精神なども学ぶことができます。

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韓国の開港期に人々に大きなカルチャーショックを与えたといわれる、路面電車を復元したものが展示されています。
電車の中に入って写真を撮ることもできます。
電車の周りには、韓国の伝統衣装が飾られた布屋やさまざまな韓方薬を並べた薬屋などの商店も建てられています。
昔の商店の様子が見学できるようになっています。

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大きな水車が回転する水車小屋や巨大な臼などもあります。さまざまな昔の農機具が展示されています。
トマト、とうもろこし、唐辛子など、野菜が育てられている畑もありました。
博物館施設の一角とは思えない、地方や農家の風景が見られます。

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実際に人が生活していた伝統家屋も展示されています。 

慶尚北道にあった家を移築したものです。朝鮮王朝時代後期の中上流階級の伝統的な韓国式家屋です。
解体される際に、梁に書かれた文章から1848年に建てられた家であることが確認されました。
中庭を取り囲む独特な建築様式が見られ、伝統的な生活の様子が感じられます。
部屋の中には伝統的な家具や生活用品などが展示されていたり、タブレットPCによって実際の工事の様子などが紹介されていました。
建物の外には、味噌や醤油などの甕置き場や井戸、家の外にあるトイレの建物などもあります。

展示物からは、各地域ごとの伝統的な文化や風習などにも触れることができます。

週末ともなると観光客ばかりではなく、韓国の多くの家族連れも見学に訪れています。
博物館内の建物だけではなく屋外展示にも注目してみてください。

韓国旅行へお越しの際は、多様な展示物から韓国の歴史や伝統文化に触れることができる博物館にも行ってみてください。