みなさんこんにちは。
ソウルは雪は少ないものの、厳しい寒さが続いています。
今週も氷点下の低い気温が続くという予報です。
暖かい春が待ち遠しいですね。
今回は、北村文化センターをご紹介します。
北村は、古宮の景福宮と昌徳宮の間に位置し、
朝鮮時代の面影を残す韓国の伝統家屋が密集している地域です。
韓屋マウル(村)とも呼ばれ、今も伝統家屋で生活している人々が多くいます。
朝鮮時代には、両班(ヤンバン)と呼ばれる官僚や支配機構を担っていた身分階級が住んでいた地域です。
ソウルの中心から近いにも関わらず、静かな街の中で、
韓国の文化や伝統を守る人々の生活を感じることができます。
北村を散策していると、歴史ドラマのセットの中にいるかのようです。
美しい韓屋の街並みは、韓国の観光ポスターやガイドブックなどでも度々紹介されています。
海外から訪れる観光客にも注目を集めています。
北村文化センターは、一般の人々に解放された韓屋の見学施設です。
韓屋の建物を直接見学することができます
母屋、門屋、離れなどで構成された韓国固有の建築様式です。
コの字型の門屋、L字型の母屋など、門を入ると入り組んで建物が建っています。
この韓屋は、朝鮮末期に財務官を勤めた閔享基(ミン・ヒョンギ)の自宅を復元したものです。
典型的な両班たちが暮らした家と言われています。
2002年にソウル市が北村整備事業の一環として買い入れ、
改修、補修が行なわれた後、北村文化センターとしてオープンしました。
指定登録文化財第229号にも指定されています。
荘厳な石垣や瓦屋根と、ぬくもりを感じる木材が調和された、美しい韓屋です。
夏にはとっても涼しげな東屋もありました。
内部の建物の一つは展示施設になっています。
北村の歴史、韓屋の建築様式、韓国の伝統工芸・料理などが紹介されています。
映像を使った北村の紹介では、タッチパネル式の言語選択によって日本語での説明を選択することもできます。
庭には、醤油や味噌、キムチなどを入れる甕がたくさん置いてありました。
北村文化センターは、韓屋を見学するだけではなく、
韓国の伝統文化を体験する定期的なプログラムなども行なわれています。
北村に関する日本語のパンフレットも置いてあるので、周辺を散策する前に立ち寄ってみるのもいいですね。
韓国旅行へお越しの際は、朝鮮時代の生活が感じられる北村へ行ってみてください。