5日の釜山国際映画祭の「HERO」は木村拓哉(34)だった。
来月初め韓国で公開される『HERO』をひっさげ、釜山市海雲台にやって来た日本の大スターの記者会見場には、国内外の記者数百人が押し寄せた。韓国語であいさつした木村拓哉は「日本に来る韓国のスターたちが日本語であいさつをするのを見て、僕も韓国に行ったら絶対に礼儀を守らなければと思いました。幸い、同じグループのメンバーに草なぎ剛君がいるので韓国語を教えてもらいました」と、はにかみながら語った。
1988年にSMAPとしてデビューした彼は、今も不動の人気を誇るトップスター。2001年に放映されたテレビドラマ版『HERO』はフジテレビ連続ドラマ平均視聴率第1位で、日本のドラマの視聴率トップ10のうち7本は彼の出演作だ。すでに2児の父だが、ファッション誌『anan』では今年まで14年間、「好きな男」ランキングでトップの座を守っている。
だが、彼は「僕たちの人生をレースに例えると、僕の目標はその一瞬一瞬の順位でなく、最後まで完走すること。完走した後にビデオテープでもう1度振り返るように人生を振り返りたいと思います」と言う。また「僕を刺激するのはランキングではなく、すばらしい映画や、僕が認めるスタッフのいる撮影現場」とも語った。
彼ももうすぐ35歳。「アイドル」というにはだいぶ年齢が高い。「1歳ずつ年を取るということは、建物で例えれば1階ずつ階を積み上げていくことに似ています。だから年を取るほど本当に幸せです」と言う彼は、「アイドルという修飾語は虚飾のようで、真実らしさがないと思います。デビュー当時は嫌いでした。僕は何かを作り、それを観客に伝える人間。そのためには僕自身、真剣な姿勢が必要だと信じています」と語った。
朝鮮日報