ラブレイン

発行日

作品紹介『ラブレイン』は、韓流旋風を世界的に巻き起こし、今でも根強い人気を誇る『冬のソナタ』『春のワルツ』『夏の香り』『秋の童話』の生み親のユン・ソクホ監督が手がけた作品だ。特に『冬のソナタ』は、日本で爆発的な人気を集め“韓流ブーム”という言葉も生み出し、数々の韓国俳優をアジアスターへと押し上げた最初の作品である。そんな『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督が6年ぶりに手がける作品として、『ラブレイン』は放映前より多くの話題を集めた。また『ラブレイン』は、忘れがたい秀作『秋の童話』や『冬のソナタ』を手掛けたオ・スヨン作家が脚本を執筆したことでも話題を集めた。

ロマンチックで美しい映像美を映し出すのが特徴のユン・ソクホ監督と繊細に表現するラブストーリーを描くオ・スヨン作家が約10年ぶりに再会し、作り上げた作品が『ラブレイン(사랑비/サランピ)』である。
韓国を代表するヒットメーカーであるユン・ソクホ監督が、今回ドラマの舞台として選んだのは、「1970年代」と「現代」というふたつの時代。監督ならではの細やかな感性と、まるで水彩画を思わせるやわらかなタッチの映像美を通して、時代を超えても繋がっていく“運命的な愛”を描いている。
乾いた心に潤いを与え、しっとりと落ち着かせてくれる雨。出会いや別れ、人生のどんな時にも、どんな人にも等しく降り注ぐ雨。そんな雨のイメージを美しくちりばめながら、観る者の心の奥底に愛の意味を問いかける。

作品名ラブレイン 
出演 チャン・グンソク、ユナ、キム・シフ
放送期間 2012年3月26日~2012年5月29日
放送局 KBS
監督 ユン・ソクホ
脚本 オ・スヨン

あらすじ70年代のソウル。韓国大学美術学科の学生で御曹司のソ・イナ(チャン・グンソク)は、わずか3秒で恋に落ちてしまう。ベンチに座る女学生を見かけて心惹かれたイナは、窓の外に目を向けてスケッチをはじめる。彼女が姿を消したことに気づいて急いで外に出たイナがぶつかってしまった相手こそ、スケッチしていた彼女だった。ほとんど言葉を交わすことなく別れるが、イナは彼女が落とした日記帳から、同じ大学の家政学科に通うキム・ユニ(ユナ)であることを知る。ふたりはある雨の日に再会。ひとつの傘に入ったイナとユニは、その日をきっかけに、お互いを意識しはじめる。しかし、イナがユニに告白しようと心に決めたとき、医学科に通うイナの友人のドンウク(キム・シフ)も、ユニに思いを寄せていることがわかってしまう。積極的なドンウクの態度を見て、一度はユニをあきらめようとするイナだが、その思いは募るばかり。ふたりは愛を育みはじめるが、様々な壁がイナとユニの前に立ちふさがり、お互いへのかけがえのない思いを胸に抱きながらも、別れる道を選ぶ。

そして2012年の現在、美術大学の教授となったイナ(チョン・ジニョン)はかつて愛したユナのことが今でも忘れられず、息子のジュンがまだ幼かった頃に離婚。樹木医となったユニ(イ・ミスク)はアメリカ留学中に出会った夫を失い、娘のハナ(ユナ)をひとりで育て上げていた。そんな二人が、雨の日に再会を果たす。彼の子どもであるジュン(チャン・グンソク)は売れっ子のフォトグラファー、そしてハナは母親の影響でガーデナーとして働いている。ジュンとハナも北海道で偶然に出会い、反発しあいながらも惹かれあっていく。

登場人物• 70年代のソ・イナ役 (チャン・グンソク)

23歳の韓国大学美術学科学生。
彼女が落としていった日記帳を何度も胸をときめかせながら読んだ夜。もうすでに自分の20代は彼女でいっぱいになっていた。名前のように穏やかで、柔らかい笑顔をしている。少し硬派で口数が多い方ではないが、感受性が豊かな性格だ。美大に在学中だが、幼い頃から音楽が好きでギターを弾き、作曲の実力も優れていた。
ソウルの下宿で大学生活を始めたイナは、そこで法学部の友達チャンモと出会い、歌手を夢見るチャンモを通じて、その近辺で有名な音楽喫茶「セラヴィ」を知るようになる。「セラヴィ」の人気DJである他の友達ドンウクにも出会う。最新のポップソングを一番初めに取り入れて、その近辺の文化を生み出したセラヴィ。イナは、ドンウクとチャンモと共に、セラヴィ3人衆と呼ばれ学校のスターとなった。
そしてある日、上品な後姿の女学生を見つける。
彼女はイナにどきどきしながら近づいてくる。

• 70年代のキム・ユニ役 (ユナ)
21歳の韓国大学家政学科学生。
美大の前のベンチ、かすみ草の花束、その日に降った雨。
一緒に見た夕焼け、幸せを感じた海辺。
そして彼と一緒に過ごした21歳の春と夏。
私を幸せにしてくれたものたち。
長いストレートの黒髪、白い肌、ひらひらとしたワンピースと白い靴下。
ユニは、地味で清楚な外見であった。笑みを浮かべる大きな瞳と長い髪、言葉のないほほ笑み。歌の中に出てくるような美しい少女。
ユニには、他の友達のように音楽喫茶に行って、ゆっくりと音楽を楽しむ男性と出会って恋愛をすることは贅沢なことであった。
このような贅沢は、誰にも見せた事がない彼女の日記帳の中だけで可能だった。
そして落ち葉の散る頃、さわやかな笑顔のイナと出会う。

• 2012年のソ・ジュン役 (チャン・グンソク)
29歳のフォトグラファー。
オレはオレ。誰も自分を動かすことはできない。しかし今のオレはお前だ。
イナの息子。
ユニークな作品に加え、カッコいい外見で人気のフォトグラファー。
世界に二人といない程の王子様病。自分だけが正しく、自分だけが一番だと思っている。他人の目など気にしない。どこでも思ったままに行動し、誰にでも無差別に毒を吐く。
しかし、皮肉にも彼が撮った写真の中の人物は、あまりにも美しく表現されている。
ジュンは、愛に関しても自己中心的だ。業界でも噂が流れる程の浮気者。
人々から付けられたキャッチフレーズは、「3秒で落とす」。
彼が女性を落とす時に使う言葉は、「オレは愛を信じない。父さんが初恋を忘れられずに、ずっと苦しんでいた。母さんも不幸だった・・・。オレはそんな恋愛はしたくない。」
しかし、これは偽りを装った彼の苦しい真実であった。
そんなジュンは、ファッション誌の撮影のために日本に渡るが、ジュンの常識では到底予想もできない女性と出会う。ジュンのファッション感覚では考えられない型破りなファッションと一言も負けない態度。
ところが、ファインダーを通じてハナを見た瞬間、純粋なハナの顔に、いつのまにか心臓が狂ったかのように動く。どうしても自分のこの状態が信じられず否定し続けるが、ハナに会ってからは生活も感情もメチャクチャになってしまう。

• 2012年 チョン・ハナ役(ユナ)
24歳の大学院生、ガーデナー。
樹木も愛情をかければよく育つ。
私の心の中にある木が、こんな大きく育つことなど思いもしなかった。
すでに木が大きくなりすぎて、隠すことができない。
ハナは、アメリカで出会った留学生のチョン・シホンとユニとの間にできた娘。
明るくて柔和でおしゃべりな女性。
日本の大学の農学部でガーデニングを専攻した。植物と心が通じると信じるハナは、病気の植物に話しかけたり、歌を歌ってたりして人々を驚かせたりもする。
けれど、人々はハナを知れば知るほど、彼女のさわやかな魅力に引き付けられる。彼女のおしゃべりとまっすぐな性格は、まわりの人々の気持まで変える力を持っている。いつも笑顔で肯定的なオーラを振り撒いている。
彼女はまるで都市に来たアルプスの少女ハイジのような存在で、ジュンやソノたちのホワイトガーデン仲間たちにとって新鮮な風のような存在となる。
いつも胸の中の初恋の相手を思い続ける母ユニのために、初恋の相手を探そうと決心する。母の初恋の人に出会うため、テソンと北海道まで行くことになるが、そこでワガママな性格のソ・ジュンに出会う。ハナの顔や姿を見て、田舎臭いと毒を吐き、事あるごとに文句をつけてくる。生まれた時から、泣く代わりに、毒舌を振るいながら生まれてきたかのような男ジュン。彼に出会ってから、ハナの静かな日常が騒々しくなる。
24歳、一つの初恋が始まろうとしている。

• イ・ソノ(キム・シフ)
29歳の医師。
惜しみなく与える樹木が、こんなにもつらい事だと分かっていたなら、こんなことは始めなかっただろう。
ドンウクの息子であり、ソ・ジュンの幼なじみ。
外国人風のラブリーパーマヘアに丸いメガネのフレーム、ポケットにはいつもアメやクッキーを入れて持ち歩き、どこかおっとりして見えて、可愛い雰囲気を漂わせている。
誰とも馴染めないジュンの唯一の友人である。 ジュンとは違って穏やかな性格で、ジュンによって傷ついた人達を慰めるのが彼の役割だった。
1年前に、彼が思い描いていたカフェスタイルの病院を開院した。
入りにくい病院のイメージを変えて、暖かく誰でも気軽に立ち寄っては自分の話ができるような、アットホームな町の病院だ。ある人はカフェとして、またある人は病院として、ソノのカフェ病院を訪問するのだった。ソノは、ただ病気を治療するだけの医者ではなく、人の心も思いやりながら治療できる医者になりたかった。
診療時間外の彼の主なスケジュールは寝ること。眠りから覚めればおもちゃの組み立てに熱中する。そんな彼を見て医者と思う人は誰もいない。反対に世話をしてあげたくなるような医師であった。
そして、ある日突然ホワイトガーデンに飛び込んできたチョン・ハナという女性と出会う。一緒に病院の庭を手入れしながら、二人は急速に近づいていく。ハナといると気分が良い。彼女を今以上の笑顔にさせたいと思う。

主なロケ地• 昆池岩リゾート樹木園

昆池岩リゾートは、京畿(キョンギ)道広州(クァンジュ)市に位置していてスキー場やプール、スパ、レストランなど様々な施設が設備されている。
特に昆池岩リゾート樹木園では、20種類以上の多様なテーマ庭園やモノレールなどがあり、植物を観察しながら楽しむ事ができる。
『ラブレイン』では7話から最終話まで、ハナの母親が働く樹木園として使われた。ジュンの父親であるイナが再度ユニに会うために訪ねて来るシーンや、ジュンがハナに告白するシーンなどが撮影された。

• 弘大(ホンデ)
ソウルで若者たちに人気のある街として有名な弘益(ホンイッ)大学周辺は、ライブハウスやお洒落なカフェ、バーなどが立ち並んでいる。『ラブレイン』では、ハナが部屋探しをするシーン、自分の写真が使われた広告を見つけるシーンなどが撮影された。また、ジュンのフォトスタジオやソノが経営する病院のホワイトガーデンも弘大に位置している。

• 順天ドラマセット場
順天ドラマセット場は、韓国の全羅南(チョンラナム)道に位置している。
順天でも代表的な名所として約60~70年代のソウルの町並みが再現されている。
『ラブレイン』では、ユニが住んでいた部屋や、その家の近くの路地などがドラマで使われた。 ここでは『ラブレイン』の他にも、『愛と野望』や『エデンの東』、『製パン王 キム・タック』など多くのドラマや映画の撮影も行われた。

• 啓明大学
大邱(テグ)では3番目に大きな大学として知られる啓明(ケミョン)大学の大明キャンパスは、大学内の建物が異国的な雰囲気を持っている。周辺には自然も多いので、美しい風景を楽しむことができる。『ラブレイン』では、ドラマ1話から4話までの“韓国大学”のキャンパスとして啓明大学での撮影が行なわれた。ドラマの中で美術学部として登場した建物は、実際にも美術学部として使われている。

• ジェイドガーデン
ジェイドガーデンは、江原道春川市に位置し、「森の中で出会う小さなヨーロッパ」をコンセプトに2011年4月にオープンした。イギリス式庭園、イタリアンガーデン、野生花の丘、スカイガーデンな24種類のテーマ庭園がある。『ラブレイン』の5話~6話で、ハナの母親が働く樹木園として登場した。ハナが先輩と会話するシーンや、ハナの母であるユニがベンチに座っているシーンなどが撮影された。

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