魔王

発行日

作品紹介サイコメトリー、地獄の門、ガラントゥス、タロットカード・・・これらのキーワードで一つのドラマが思い浮かぶとすれば、あなたは<魔王>のマニアかもしれない。

聞きなれないキーワード、馴染みの薄い形式と台詞でマニア層の人気を得たドラマ<魔王>は2005年の<復活>のキム・ジウ、パク・チャンホンコンビが再び作り出した復讐劇。
[真実は友人を自由にしない][すべての要素が一つの全体を成している][神は運命を予定するが、人間は運命を変える][真実の勝利は確実だ]などのサブタイトルで徐々にストーリーが進行するミステリー<魔王>は、ドラマは退屈しのぎに見るものという言葉がむなしく聞こえるほど、善と悪は何であり、復讐と許しとは何かという質問を視聴者に投げかけ続ける。1、2回見逃すとストーリーについていけない構造になっていることから、視聴率という点ではそれほど大きな成功をおさめたわけでないというのが事実だ。「魔王が終わって残念に感じたことが二つあるのですが、一つはヘインが一人残されたこと、そして、20回が終わって振り返ってみて、初回の台詞からすべて意味があったということがわかりました。台詞を最後まで見てから始めるわけではないので、後になってそれを知ったのが残念で、それで難しく感じられたわけです。」(070624-ファンミーティングにてチュ・ジフン)というチュ・ジフンの言葉のように、すでに過ぎ去った台詞や状況を振り返って考えさせ、第1話から再視聴させる力を<魔王>は持っている。
また、<魔王>を語るにあたって欠くことのできないのがエンディングクレジット。安らかに目を閉じる二人の青年の疲れきった姿の上に刻まれた<終わりは始まりです>で始まる文句は聞き覚えがある。

作品名魔王
出演 チュ・ジフン、シン・ミナ、オム・テウン、キム・ギュチョル
放送期間 2007年 3月 21日~5月 24日(毎週水・木、全20話)
放送局 KBS
監督 パク・チャンホン
脚本 キム・ジウ

あらすじ12年前、学校暴力で兄を死に至らしめた者への復讐の刃を抱いて弁護士となり、警察官オ・スの前に現れる。オ・スは続けざまに発生した殺人事件の捜査する中でサイコメトリーの能力を持つヘインの助けを得ながら殺人事件の糸口を一つ一つ探っていたが、タロットカード、スンハ、殺人事件などが微妙に絡み合っていることに疑問を持つようになった。

事件に近寄れば近寄るほど、12年前の事件と少しずつつながっていることを感知し、12年前の学校暴力の被害者だった同期生のヨンチョルを訪ねて許しを請うが、ヨンチョルはそんなオ・スを避け続けた。ある日、12年前に死んだとばかり思っていたテソンが弁護士のスンハだったことが明らかになったことから、スンハがそれまでに発生した迷宮の殺人事件の有力な容疑者として挙げられ、オ・スとスンハの間で宿命の対決は避けられないものとなる。12年前に誤って友人を殺害したオ・ス、その事件でたった一人の兄を失ったスンハは、過去と現在がぶつかる現実の中で復讐と許しという質問を互いに投げかける・・・。

登場人物• チュ・ジフン(オ・スンハ弁護士役)

いつも微笑みで貧しくて疏外された人々の弁護を自ら引き受ける天使のような一面を持つ反面心の中では復讐の刃を磨く恐ろしい男。
最終学力は中学校、検定試験出身だが持ち前の頭脳で25歳の時に司法試験に首席で合格し、研修院時代は他人の話をよく聞き、冷静な判断と言葉で人達を慰めてくれる彼を「ドクター」と呼ばれていた。小学校の時、父親が事故で亡くなった後、母は食堂で働き、彼は一歳上の兄と貧しい子供時代を過ごしたが、家族はそのことを不幸だと思わなかった。心が温かい長男と頭が切れる次男がいつも母親には自慢で人生の楽だと口癖のように言ったが、12年前のある事件によって素朴な家族の夢は引き裂かれてしまう。

• シン・ミナ(ソ・ヘイン図書館司書役)
サイコメトラーとしての特殊能力を持っている図書館司書。
率直で明るい性格、3年前に父が肝臓癌で死んだ後聴覚障害を持つ母と2人きりで生活している。母親の影響で言葉より人の目つきと身振りを読むのに慣れている。彼女は腹が立てる時、
話すことが大変になるといきなり手話をする癖がある。
絵の才能がありタロットカードのデザインも自ら行う程の腕前。

• オム・テウン(カン・オス刑事役)
正義派強力チーム刑事。
中・高校時代は勉強もせずケンカに明け暮れる問題児で、生活して来たが17歳の時、事故で友達が自分の刀で死なれてから生活態度を改め、高校卒業後は父に反対されながらも刑事となる。本来の性格は温かく、仕事のためなら寝なくても平気で現場に駆けつける体力と気力と正義感を兼ね備えている。一流ホテルのオーナーでもある国会議員の次男。自分の同僚、友人に関わることであれば、率先して動く義理がたい性格。

主なロケ地• 江南大学

ヘインが図書館司書として勤めた所。

• 緑沙坪駅
地下鉄6号線にある緑沙坪駅は、オ・スンハがロデンの絵「地獄の門」の前で冷やかな微笑むで見ていた場所で「地獄の門」の絵は、ドラマ撮影のため掛けられた。惜しいけど現在はない。緑沙坪駅は地上4階、地下5階まであり
地上4階にはグラスドームがあって自然採光を誇っている。

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