作品紹介三流紙の記者チン・ドヒョク、遵法精神あふれる熱血の警察署強力班チーム長チュ・ジェイン、15年ぶりに出所した元サンドキ派の親分チョ・ヨンドクが描く熱い応援メッセージ『ヒーロー』。
どんなに死に物狂いで歯をくいしばって走っても、相変わらず現状が変わらないと感じた時、どこかの誰かは、後ろで支えてくれるコネのお陰でスポーツカーを乗り回しているのに、自分はぬかるみの中でただもがいていると感じた時はないだろうか。こんな時、人々は生きることが嫌になり、悲しく、とてもわびしくなる。しかし、自分よりも何倍も傷だらけの人生があり、わずかな可能性にかけて挑戦している人々もいる。このドラマでは、正義と常識のある社会をつくろうという意欲しかない若者の孤軍奮闘を通じて、世の中の人々の心を温めて応援している。
『王の男』で一躍スターダムへのし上がったイ・ジュンギが、持っている物は何一つないが、信念を貫く正義感と隠しきれない好奇心を持ち、記者という職業を通して成長していく。この時代の真の“ヒーロー”として生まれ変わるチン・ドヒョク役としてキャスティングされ、放送前からも多くのアジアファンの好奇心を刺激した作品となった。
作品名 | ヒーロー |
出演 | イ・ジュンギ、ユン・ソイ、オム・ギジュン、ペク・ユンシク |
放送期間 | 2009、11、18~2010、1、14 |
放送局 | MBC |
監督 | パク・ジスク |
脚本 | キム・ギュンヒ、イ・ドンユン |
あらすじ三流紙「マンデー・ソウル」の記者チン・ドヒョク(イ・ジュンギ)は、有名人の不倫現場を押さえるために、コンサート会場に忍び込んだ。しかし、ストーカーを追ってバックダンサーに扮し潜入捜査を行なっていた女性刑事チュ・ジェイン(ユン・ソイ)とトラブルを起こしてしまう。その後、ジェインはドヒョクの住む街の警察署に異動となり、2人は度々顔を合わせることになる。
ある日、ドヒョクは15年の刑期を終えて出所した元暴力団ボス、チョ・ヨンドク(ペク・ユンシク)を取材するために追い回すが、騒ぎに巻き込まれてしまう。
災難は続き、「マンデー・ソウル」の社長がお金を持ち逃げし、給料も未払いのまま廃刊してしまう。行き場を失ったドヒョクは、出所したばかりのヨンドクから新聞社をつくる話をもちかけられる。
一方、韓国最高の大企業であるテセグループ会長チェ・イルトゥ(チェ・ジョンウ) は、韓国大統領選の出馬を目指していた。このテセ日報の会長に、ヨンドクは恨みを持っていた。そして、イルトゥの右腕として活躍していたのが、ドヒョクの同級生でもあり昔から対立していた悪友カン・ヘソンであった。
ドヒョクとヨンドクは「ヨンドク日報」を設立し、真実を暴くために社会に立ち向かう。
登場人物• チン・ドヒョク(イ・ジュンギ)
前職は怪しい三流チラシ記者。
小学生の時に、両親がひき逃げ事件によってこの世を去り、世間知らずの姉のドヒとたった2人が残された。お金が集まると持って行ってしまう姉を捕まえて、姉が連れてきた姪と甥の面倒を見るため、大学に合格したが入学することができなかった。何てことない、やれば出来ると、毎朝「ファイティング!」と叫んで、マインドコントロールをしながら生きていた。いつでもエンドルフィン過多分泌で度を越したポジティブなキャラクターである。
テセ日報の記者であった父親のように記者を目指したが、とんでもない学力。「マンデー・ソウル」という怪しい雑誌社の記者になり、探り、尾行、盗聴、潜入、変装など、手段と方法を選ばず、一度目標にしたターゲットは地球の果てまで追いかけて取材する。
• チュ・ジェイン(ユン・ソイ)
遵法精神溢れる熱血強力班のチーム長。
任務遂行中に殉職した父親の後を引き継いで、警察学校を卒業し、強力班のチーム長になった。女性らしくて優しいが、若干分別のない母親ミョンヒとは、かけがえのない母と娘の関係であった。
各種の武術に長けて、潜伏、潜入を極めた熱血刑事だが、ピンク色のパジャマを好み、片思いの男性の前では内気な女性の一面もある。警察学校を首席で卒業した時に、インタビューをしたテセ日報の記者へソンが好きだった。世の中には、いい人と悪い人の二つの種類があると信じているが、いい人なのか悪い人なのか判断がつかない三流チラシ記者のチン・ドヒョクが現れ、彼を正しい道に導こうと正体不明の責任感によって日々疲れきっていた。
• カン・ヘソン(オム・ギジュン)
テセ日報の記者、テセグループ会長のチェ・イルトゥの右腕。
イルトゥの娘ホギョンと交際中である。イルトゥからも、すでに婿にふさわしいと認められている。
経済部に携わっているが、テセグループとイルトゥに関連する記事であれば部署を問わず関与していた。与党候補者挙と、大統領選が迫るイルトゥにとって最も心強い支援軍でもあった。
自分の進む道に障害が現れれば、はばかることなく除外する性格である。テセ日報に挑み、恐れ知らずに飛び掛ってくるドヒョクを無視して、ばかにしていた。インタビューによって出合った、強力班のチーム長ジェインがドヒョクと次第に近付くと嫉妬を感じ、自分がジェインを好きだということに気付き始める。
• チョ・ヨンドク(ペク・ユンシク)
15年ぶりに出所した元サンドキ派のボス。
一時は全国を荒らした暴力団のボスであった。
しかし15年ぶりに刑務所から出所して迎えに来たのは、昔の部下であったサンチョルと、インタビューをしようと後を付けまわす三流チラシ記者のドヒョクだけであった。
出所してすぐに、テセグループのチェ・イルトゥ会長を探して暴れるが、よりによってその姿を撮影したテセ日報に記事が載ってしまう。
そのお陰で、15年ぶりに訪ねた再婚した妻からは“ゴミ”としか言われず、大学生になった娘のユリからは無視された。
ヨンドクはドヒョクと力を合わせて、新聞社をつくることを決心する。
主なロケ地• 南山公園
南山(ナムサン)は、ソウルの中心に位置する海抜265mほどの山。頂上にはNソウルタワーが建っている。頂上から見るソウルの景色は素晴らしく、夜には夜景スポットとしても人気がある。ソウルを代表するデートスポットとしても知られている。春には桜、秋には紅葉の名所でもあり、この時期には特に多くの人々が訪れている。頂上までは散策道や運動場などが整備されると共に、ケーブルカーに乗って頂上付近まで上ることもできる。歴史的な朝鮮時代のソウルの城郭、首都防衛の役割を果たした烽火台などの史跡も残されている。
ドラマの中では、南山の麓に位置する南山公園の階段で、ドヒョクとヨンドク日報の記者たちが朝の運動をするシーンが撮影された。
• 国立中央博物館
広大な施設には、約22万点の遺物が所蔵され、考古学、歴史、美術、アジア、寄贈品などの分野に分けて展示が行なわれている。常設展示館と、期間によってさまざまなテーマに基づいて展示される企画展示館、子供たちが実際に手で触って体験しながら学ぶ子供博物館などがある。建物の中央通路は吹き抜けとなっており、自然光を取り入れた開放的な空間となっている。博物館の建物の周りは庭園となっており、屋外にも石塔や石碑、彫刻などが展示されている。
ドラマの中では、ドヒョクとジェインが初めて会ったKARAのコンサート会場で、ダンサーとストーカーの事件が起こった所として登場する。
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