作品紹介『秋の童話』『冬のソナタ』に引き続き、ユン・ソクホ監督が贈る四季シリーズの第3弾『夏の香り』。美しい韓国の名所を背景にしたこの夏のドラマは、運命の恋をテーマに、夏に巡り合った男女の純愛と彼らを取り巻く人々との交流を爽やかに描いた。主演は人気俳優たちソン・スンホンと、ソン・イェジン。切ない恋が新たな季節とともに始まる。
作品名 | 夏の香り |
出演 | ソン・スンホン、ソン・イェジン、リュジン、ハン・ジへ、シン・エ |
放送期間 | 2003年7月7日~9月8日(毎週月・火曜、全20話) |
放送局 | KBS |
監督 | ユン・ソクホ |
脚本 | チェ・ホヨン |
あらすじへウォンは、小さい時から心臓が弱く、「思いっきり走ること」が夢だった。今は元気になり、先輩でルームメイトのオ・ジャンミと共に、フローリストとして活き活きと働いている。ある日へウォンはジャンミと山に花の撮影に出かけ、彼女とはぐれて足をくじいてしまう。そんなへウォンを助けたのは、ユ・ミヌという青年。5年ぶりに帰国したミヌだが、大学時代雨の日に運命的な出会いをした初恋の人ウネを突然の事故で失った心の傷が癒えないままで、ウネと一緒に来たこの山に再び、一人で登っていたのだった。
雨が降り、日も落ちて、二人は山小屋で一晩を過ごすことに。見ず知らずのミヌを警戒して「私には夫がいるの!」と結婚指輪を見せるへウォン。彼女は幼いころから家族同様に支え続けてきてくれたパク・チョンジェにプロポーズされたばかりだった。山小屋で一晩を過ごすうちに、徐々に打ちとけるようになる二人。翌日、山を降りるが、道々でヘウォンの言葉にウネを想い出し、うろたえるミヌ。そしてヘウォンは、なぜか心臓がドキドキと鼓動するのを感じる。もう二度と会うことはないと別れた二人だが、仕事のため再会する。二人の心に芽生えたこの思いの行方は、なんだろう。
登場人物• ソン・スンホン(ユ・ミヌ役)
思いやりが合って純粋なイメージ。
キャンパスである夏の夕立が降る日にウネと出会い、一目惚れして愛し合うようになる。しかしその愛はあまり長く続かず、突然の交通事故でウネを失うという心の傷を持っている。
歳月は流れて5年後、まだウネへの思いを抱いていたミヌは、ウネと一緒に行った智異山でウネの事を思い出させるヘウォンと出くわす。そうしながら胸がときめくようになるが、歳月が流れて再会したヘウォンからウネのイメージを一つ二つ発見しながら変にひかれるようになるのだが…。
• ソン・イェジン(シム・ヘウォン役)
純粋で清い魂の所有者。元々は小学校の先生をしていて、花が好きでフローリストになった。心臓の手術を受けた後に変わったことは、生まれ変わって誕生日が二つになって、一番したかった競走を思いきりできること。元々大人しい性格だったが、心臓の手術を受けた後我知らず性格が明るくなって、’あぁ、心臓の持ち主は本当に明るい性格だったのだな’と漠然と考えるようになる。
ジョンジェとは小さい時から家族ぐるみで付き合ってきた仲。そうしたある日、智異山で偶然にミヌに出会い、ミヌに魅力を感じるようになるのだが…。
• リュジン(パク・ジョンジェ役)
リゾート・チェーンを経営する資産家の息子なり、リゾートの企画室長。
ユーモアがあって、知性・外貌と性格まで申し分のない魅力的な人物。条件も良いが、子供の時から一緒に育って来たヘウォンをとても愛している。
もっと良い花嫁候補があると言われても、へウォンだけを愛して来た男だ。
父親が任せたリゾートチェーンの責任者として企画室長を引き受けるようになって、イベントPDからリゾートのリノベーションの仕事でミヌを紹介されてミヌと会うようになるのだが、へウォンとの関係を知り多少の二重的な性格も見せるようになる。
• ハン・ジへ( パク・ジョンア役)
イベントプロデューサー。チョンジェの妹で明るく活発、正直な女の子。イタリア留学中にミヌと出会い、ミヌと恋愛するがいつもミヌが一歩退いて行くことが昔、恋人を失われていたこのだと思って積極的に近付いて行く。でも、ミヌはジョンアに関心がない。自分の友達であり兄の恋人でもあるヘウォンが、ミヌとお互いに愛していることを知ってからさ迷うになる。
• シン・エ( ソ・ウネ役)
明るくて明朗なせいかく。
雨が降るある日、ミヌと初めて会って運命的な恋をする。
でも、交通事故で死ぬ。彼女の心臓を後ヘウォンがもらうことになる。
主なロケ地• 徳裕山(トギュサン)国立公園(全羅北道茂朱)
ミヌの想い出の山。
夏の香りの初のロケが行われた所は茂朱リゾートからゴンドラに乗って山頂まで登った所にある徳裕山の香積峰(ヒャンジョクボン)。ミヌがウンヘとよく行った思い出の山を訪れ夕焼けの中でウンヘの名を呼んで想い出にひたる場面が撮影された。映像の美しさを追求するユン・ソクホ監督は、それぞれの峰で一場面と言われるほど、徳裕山一帯をくまなく巡って撮影をした。
• 茶畑(全羅南道宝城)
ミヌとヘウォンが歩いたお茶畑。
惹かれ合う2人が巡り会った宝城茶畑。ドラマを見たなら「一度入ってみたい」と思うお茶畑の中の一本道。全羅南道の宝城は日本に統治されていた時代からの茶の栽培地で、歴史が長いだけ大きな規模の茶園が多くあるが、その中でも最も大きく有名なのが夏の香りを撮影した大韓茶園だ。大韓茶園の道しるべに従って少し入っていくと、うっそうと茂る杉の木の間の小道が続く。韓国にはモミ木の道や松の木の道は多くあるが、杉の木の道はここしかないだろう。高さ20mはある杉の木が、車が一台通れるほどの道の両側に立ち並んでいる景観は、外国の名勝地と比べても遜色がないほど美しい。
• 茂朱リゾート
ミヌ、ヘウォン、ジョンジェが、旧式のリゾートだった所を、自然と調和する休息空間にリモデリングする建物で登場。
異国的な雰囲気とまわりの美しい自然を誇る茂朱リゾートは、まるで童話の主人公になった気持ちを感じるかも。
徳裕山国立公園の内にある茂朱リゾートは、韓国の代表的な山岳形リゾート。自然とのコンセプトを基本としている。