作品紹介3年を超える制作期間、24部作430億ウォンの制作費、韓国ドラマにおいて一線を引いたと評価されている[砂時計]の名コンビ、キム・ジョンハク監督とソン・ジナ脚本、韓流をリードするペ・ヨンジュン主役で制作初期から多くの話題を呼んだ太王四神記は、檀君神話と共に高句麗の広開土大王の一代記を描いた歴史ファンタジードラマとして3か月間の放映期間中、平均30%台の視聴率を見せた2007年最大の話題作。 「西洋にアーサー王とトロイがあるとすれば韓国には広開土大王がいる」という言葉でドラマ制作の抱負を語ったキム・ジョンハク、ソン・ジナコンビは、「冬のソナタ」以後5年ぶりにドラマに復帰するペ・ヨンジュンと、映画「ペパーミントキャンディ」「オアシス」などで演技派の俳優として認められているムン・ソリなどをキャスティングして[太王四神記]というタイトルのごとく四神(玄武、朱雀、青龍、白虎)が広開土大王を助けて巨大な帝国を建設していく過程を描いている。 華麗なコンピューターグラフィック、時代劇とファンタジーを結合させ、ファンタジーの新たなる幕を開いたという評価を受けている太王四神記は、24部作という短くない旅程を終えた後にもエンディングをめぐって多くの舌戦が交わされているが、特に作家のソン・ジナが終映後にファンに対するサービスということで自身のホームページに掲載した[マイナス1バージョン台本]に描かれた現代シーンのエンディングをめぐって[太王四神記2]を念頭に置いているのではないかという期待を持たせている。 製作段階から放送が終わってからも話題の中心となっている[太王四神記]この年、この作品でMBC演技大賞を受賞したペ・ヨンジュンの次のような受賞の感想は[太王四神記]と関連して決して平坦ではなかった長い旅程を感じさせる。 「ありがとうございます。今後アクション俳優として活動したいと思っていましたが、容易なことではなさそうです。この作品を通して新たな挑戦というものは楽ではないということと、俳優としてのやりがいを感じました。ドラマが終えられるように助けてくださったキム・ジョンハク監督、スタッフ、俳優のみなさんありがとうございます。そして少し名残惜しいのですが、このドラマを最後まで信じて待ってくださった視聴者の皆様とMBCに申し訳ない思いと感謝の思いで一杯です。良き俳優、良き人間となるために絶えず努力していきます。信じて大きな力を下さった皆さん、本当にありがとうございます。」 作家、監督、スタッフはもちろん、出演者の皆にとって大変な旅程だったことを吐露している。しかし意味のある作品だったと異口同音に語っている。「太王四神記2」が誕生するかは未知数。一つのハプニングとして終わるかもしれない。 しかしファンは言う。「太王四神記2」を夢見るだけでも幸せだと・・・。
作品名 | 太王四神記 |
出演 | ペ・ヨンジュン、イ・フィリップ、ムン・ソリ、イ・ジア、ユン ・ テヨン、ユ・スンホ |
放送期間 | 2007年 9月11日~12月 5日(毎週水・木、全24話) |
放送局 | MBC |
監督 | キム・ジョンハク |
脚本 | ソン・ジナ |
あらすじ時は桓雄(ファヌン)の時代、豪族の刀とカジンの火に多くの人々が死んでいくのを見たファヌンは、この世を広く良き世の中にしようと青龍、白虎、玄武の三守護神を引き連れてこの世に下りてくる。平和に生きているファヌンの民とは異なり、自分たちの領域が奪われたと考えていた豪族は、ファヌンとの戦いを開始することになり、戦争中に負傷したカジンは偶然にファヌンに治療を受けることになりファヌンに想いを寄せるようになるが、ファヌンはカジンから火の力を奪い、セオに与えた。火の力を持ち、ファヌンの子供を生んだセオに嫉妬したカジンは、子供を奪って絶壁から投げ捨て、これを見たセオは暴走し、火の力を制御できない黒朱雀となり世の中を火の海としてしまう。結局ファヌンはセオを討ってこの世を生かす道を選んだが、セオを失ったファヌンは東西南北の四神の力をそれぞれ封印し、いつの日か本当の王にふさわしい者を遣わすが、その日に神器が再び目覚めるであろうという言葉を残して天に昇っていく。
時は流れて西暦375年のある日、ファヌンが約束したようにチュシンの星が現れた日の夜、タムドクとヨン・ホゲが同時に生まれる。そしてセオはスジニとして、キハはキジンとして生まれ変わる。不思議なことは前世では敵だったが現世では姉妹として生まれたということになる。自分がチュシンの王だと考えていたヨン・ホゲはカウリ剣を胸にさしても生き残ったタムドクがチュシンの本当の王だということが分かったが、容易には認めず、神器を先に探し出したものが王になると定めた。そこでホゲとタムドクはそれぞれ部下を率いて神器を探しに出るのだが・・・。
登場人物• ペ ・ ヨンジュン(タムドク役)
王の星が輝いた日に生まれ、天神の血を受け継いだジュシンの王。 後高句麗の広開土大王になる。
ジュシンの王として四神の神物とその主人を探し出して( 朱雀、玄武、白虎、青龍 )、ファヌン時代から続く縁と運命の紐を解いて行く主人公。武芸と学問兼備した太王として物事を正しく判断でき、正義感が高くて強いリーダーシップを持っている人物。
• ムン・ソリ(ソ・ギハ役)
ホ族の火の神の女カジンの生まれ変わりで、火を支配する能力を持つようになる。スジニの実の姉。
ファチョンヒによって両親と姉を奪われ、記憶喪失症になり、妹の存在を知らないまま火天会で育つ。15歳でファチョンヒに国内城の天地神堂に入れられ、火天会に忠誠を尽くすことになる。ある日、ファヌンの子孫であるタムドクと出会い恋に落ちる。我が強く嫉妬心も強い。
• イ・ジア(スジニ役)
熊族の女セオの生まれ変わりで、ファンウンによって火の力を持つようになったファンウンの恋人。
1歳もならない年に、火天会によって両親と姉を奪われ、ゴムルの村の人々に発見されて、ヒョンゴを師匠と呼び明るく育つ。周辺に女性がいないゴムルの村で育てられたため弓術に優れ、賭博やスリにも才能を見せるる動きが早い武士に育った。ある日、市場で偶然にタムドクとぶつかって、彼らの縁が始まる。
• ユン ・ テヨン(ヨンホゲ役)
夜空にジュシンの王の星が昇った時、タムドクと同じ日に生まれた高句麗最高の貴族。ヨンガリョを父に、ソスリム王の妹を母にして生まれることで王の子孫に奉られる。母がタムドクのせいで死んだことと、自分が愛するキハがタムドクに思いを寄せていることを知ってから親しく過したタムドクと対立するようになる。
• イ・フィリップ(チョロ役)
青竜。東方の守護神で木を治める能力があり、ウンサの生まれ変わり、クァンミ城の城主で、長い間不本意ながら体の中の青竜の神物によってで醜怪な姿で生きて来た。しかし敵軍スジニを見た瞬間、生まれて初めて心のときめきを感じる。
主なロケ地• 済州 パークサザーランド
パークサザーランドは、済州道妙山峰 (ミョサンボン) 観光地区内にある2万坪の敷地に、何と200億ウォンかけて作られた大規模な撮影場。主なロケ地は国内城大田、王家の出入り口となる門、家来たちの寝室、教育機関、ウェソン門、両班居住地、市場、客棧、 一般住宅などで構成されている。
• 莞島 ソセ浦 オープンセット場
莞島 (ワンド) ソセ浦 オープンセット場では広開土大王時代に船を製作した造船所のシーンが撮影された。ここはドラマ『海神』のロケ地でも有名な所。淸海鎭(チョンヘジン)浦の村は、約1万6千坪の敷地に船着き場、船舶(中・大形12尺)、旅館、軍営テントなど42軒の様々なセットで構成されている。
• 九里 高句麗 鍛冶屋村
京畿道 九里市に位置している九里 高句麗 鍛冶屋村は、 ソウル市内から車で約30分と近い所。
太王四神記の主なロケ地は、済州島、安眠島、九里市において撮影されたが、特に人気が沢山あるのが高句麗 鍛冶屋村。ここには、高句麗の製鉄所、タムドクの部屋、契丹族の製鉄所、コムル村長の家、モンゴル村、鍛冶場と水車小屋などがある。
野外には、「野外展示場」と遺跡や遺物を展示した「展示博物館」があって広大な領土をおさめた高句麗の文化を感じられる。鍛冶屋村向かいは峨嵯山(アチャサン)という山で、撮影中に休憩していたペ ・ ヨンジュンが人の顔をしている岩を発見、「ヨン様岩」と呼ばれることになる。
• 安眠島 オープンセット場
安眠島 オープンセット場は、泰安郡 古南面ヌドン里 一帯1万6500平方 メートルに20億ウォンを投入して作られた。
ここのセット場では、高句麗の野戦軍幕と陣営などがあり、2か月間に戦闘シーンの撮影が行われた。主な場面は、タムドクと兵士が格闘技を楽しむシーン、お城からキハの伝達を届けるシーンなどその他色々なシーンが撮影された。
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