スタイル

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作品紹介ファッション業界を舞台に、夢に向かって挑戦する20~30代の若者達の愛と情熱を描く『スタイル』。

誰にでもそれぞれの「スタイル」がある。お腹が空けば何もできないスタイル、旅行に行けば全てのストレスが解消されるスタイル、新商品の靴を絶対に逃さないスタイル、愛のために全てをかけるスタイル、夢を見ていないと不幸なスタイル。
しかし、突然後ろを振り返ってみると、全て同じ色の服を着て毎日を過ごしていることに気が付く。これは、世の中や生活の中で突き当たっては崩れ、少しずつ本物の自分が失われていることと同じことである。
多くの人々は、このように日々を過ごし、これが人生であると言うかもしれない。しかし、一度でも本物の自分のスタイルを生きてみたいという考えは、多くの人々にとっての夢ではないだろうか。
このドラマには、華やかで熾烈なファッション雑誌の中で孤軍奮闘しながら、自分だけのスタイルを探している男女の姿をリアルに盛り込んでいる。人生において諦めることができないファッションに関する女性たちの無限の愛情、息苦しいくらいのファッション雑誌の対決と想像以上の事件事故、ファッションの中で巻き起こる男女4人の痛快でセクシーな対決。あらゆる機会と誘惑が乱れる世の中だが、諦めることができない真実の愛。世の中の全ての人々に投げかける爽快なストーリー。『スタイル』は、私達の胸の中に秘められた夢と情熱を深層の話題に、視聴者の心を引き付けた。
ドラマのタイトル通りスタイリッシュなセリフ、俳優達の派手やかなファッションで大きな注目を集めたり、ドラマのヒットと共に、“エッジ(edge)を効かせて”という流行語も残して話題となった。
韓国で最もスタイリッシュな女優に数えられるキム・ヘスが完璧主義の編集長パク・キジャ役、ジェントルマンで貴公子のイメージを持ったリュ・シウォンが韓国料理の世界化を試みるシェフのソ・ウジン役、『太王四神記』で華やかなデビューを飾った新人イ・ジアがファッション雑誌「スタイル」の1年目アシスタントであるイ・ソジョン役としてキャスティングされ、個性溢れる演技対決を繰り広げながら視聴者の目を釘付けにした。

作品名スタイル
出演キム・ヘス、リュ・シウォン、イ・ジア、イ・ヨンウ
放送期間2009、08、01~2009、09、20 
放送局SBS
監督 オ・ジョンロク
脚本 ムン・ジヨン、イン・ウナ、イ・ユンジョン

あらすじファッション雑誌「スタイル」のアシスタントとして働くイ・ソジョン(イ・ジア)は、上司パク・キジャ(キム・ヘス)の屈辱に耐えられずに辞表を書く。

しかし、ブランドのバック欲しさに、何時間もしないうちに辞表を出してしまったことを後悔し、辞表を撤回する。
ある日、モデルの撮影現場にフォトグラファーのキム・ミンジュン(イ・ヨンウ)が現れる。ミンジュンに気をとられたソジョンは、そこで大きなミスを犯してしまう。怒ったパク・キジャは、ソジョンのミスを許す代わりに、編集長から命じられていた世界的に有名な韓国初のマクロビオディックシェフのソ・ウジン(リュ・シウォン)と女性総理のインタビューを成功させるように命令する。

登場人物• パク・キジャ(キム・ヘス)

自分自身を神よりも信じ愛している「スタイル」の完璧主義な編集次長。
気が強く、自己中心的なシングル女性である。
激しくセクシーなライン、小さな毛穴でさえ妥協を許さない完璧な肌、ストレスによって時々見せる人間的な白髪の一本でさえも、決して許さない完璧主義者である。
始めはアマゾンのジャングルよりも、さらに殺伐としたファッション業界を離れて平凡な女性の生き方をしてみようかと少しだけ考えたことがあった。しかし、浮気を繰り返しながら生きてきた父親が、年をとってから母親のところへ戻ってきたのを見て、愛も結婚も信じることができない女性になってしまった。彼女に残されたのは、自分自身を信じることだけだった。
ウジンとは、ニューヨークでインタビューを行なった時に初めて出会った。悪縁に近い出会をし、インタビュー後には再びお互いに会うことはないと思っていた。しかし、よりによって「スタイル」で気まずい再会をすることになった。

• ソ・ウジン(リュ・シウォン)
国内で最初にマクロビオディックの食事法を行なった男。すらっとした身長、優しい顔、さわやかなファッションセンス、穏やかな声、そして料理をしながら生活するにはもったいないほどの手まで。料理の腕前を抜いても、十分にスターとして生きて行くことができるほどの男である。
そんな彼が料理をし、韓国の女性の中で彼が作った料理を食べてみたいと思ったことがないと言える誰かがいるとすれば、二つのうち一つだ。
頭がおかしいか、変わり者かだ。そのため、韓国に帰国してから少ししか経っていないが、女性たちの関心はとうに爆発的であった。彼がオープンしたレストランは、いつも女性客で溢れていた。もちろん、マクロビオディックが新しい用語であり、メニューに対する好奇心もあるが、それよりも、韓国のマクロビオディックを代表するこの男の止まらない魅力の方が大きい。ニューヨークのマクロビオディックレストランでシェフを勤めた経歴、ハリウッドスターたちにも食事をもてなしたという経歴、超一流の高級リゾートの厨房を総括していた経歴などで、人々の心を掴み、韓国に新しい料理の風を吹かせ始めた。

• イ・ソジョン(イ・ジア)
ファッションマガジン「スタイル」のピッチャーチームの間抜けな
1年目アシスタント。
華やかなブランドの広告で埋め尽くされたファッション雑誌の会社で下積みとして、あらゆる屈辱に耐えながらも、どうにか生活している社会人一年生。
大学では文芸創作を専攻。自身の悲しい幼少時代から抜け出して、作家になることが夢だった。しかし、文章もお金がなくては書けないと、小遣い稼ぎに唯一の親しい友人を通じて「スタイル」のバイトをすることになった。
しかし、華やかで幸せだとばかり思っていた雑誌社の現実は、一言で・・・最悪だった。そこには、犬のようにこき使うことしか考えていない、犬のようなボスであるパク・キジャがいたからである。どんなに簡単な仕事でもパク・キジャの前では、なぜか緊張して失敗をしてしまう。「スタイル」で働く誰もがそうであるが、ソジョンはその中でもパク・キジャノイローゼであった。
まして扱いやすい者が撃たれるというのは、この世の道理である。一度パク・キジャに目をつけられたソジョンの苦難は、終わりがない。

• キム・ミンジュン(イ・ヨンウ)
関係の可能性を全てオープンにして生きている、「スタイル」のフォトグラファー。ファッションセンスも独特で、あまりにもスタイルがいいので、何を着ても似合う。繊細で多情多感な性格で、「スタイル」の女性社員たちの間で人気が高かった。
キジャの誘いで「スタイル」に来ることになった。
キジャとはロンドンにいた頃から、友達のように、恋人のように、兄弟のように接してきた。いつも傲慢で堂々とした姿ではあるが、しわの一つにも敏感な反応をしたり、自分が作ってあげた料理をおいしく食べてくれる。この年上の女性パク・キジャがミンジュンには可愛らしかった。そして、キジャの傍を離れることができなかった。しかし、一度も愛しているという言葉を口にしたことがないキジャが、最近なぜか憎らしく思う。そして、愛しているという言葉を口にできなくしたキジャにも腹を立てていた。

主なロケ地• 漢江

ソウルの中央を東西に流れる漢江は、韓国を代表する川の一つとして知られる。川の流れに沿って遊歩道、サイクリングロードなどが整備されると共に、各所には公園、運動場、プール、カフェなどのさまざまな施設もある。日々多くの人々が訪れる市民の憩いの場になっている。夜には、漢江に架けられた橋のライトアップなどが見られ、ソウルの夜景スポットとしても注目されている。この漢江に浮かぶ漢江マリーナJEFEは船上カフェとして、結婚式やさまざまなイベントが行われている。
ドラマでは、ウジンの家とウジンがプロポーズをしたシーンの撮影が行われた。

• 培材学堂歴史博物館
培材学堂は、朝鮮で最初の近代教育機関である。1885年にアメリカの宣教師であるH.G.アペンゼラーが設立した。現在、教室としても使われた培材学堂東館は、設立当時の姿を残し貴重な資料として、ソウル市記念物第16号に指定されている。2008年に博物館として開館し、培材学堂の歴史的資料などが展示されている。ドラマの中ではミンジュンの家として登場する。

• コン豆(コンドゥ)
コン豆は、“ジャン(醤油や味噌)を基盤とした現代的な韓国料理”を提供するレストラン。 市庁や光化門からも近い、ソウル歴史博物館内に位置している。韓国で古くから食べられてきた豆を素材に、現代の新しい感覚を取り入れ、健康に配慮された料理をもてなしている。店内の内装も大変お洒落な雰囲気となっている。ドラマでは、ソ・ウジンのレストラン「aboutサム」の舞台となった。