26日夜、東京・新宿ミラノ1にて映画『映画は映画だ』のジャパンプレミアが開催され、主演のソ・ジソブとチャン・フン監督が舞台あいさつに登場した。
映画への期待感と、ソ・ジソブの東京来訪が久しぶりということもあり、この日のチケットは早々と完売。劇場周辺をファンが取り囲む中行われたプレミア上映と舞台あいさつだった。
大きな歓声に迎えられ登壇したソ・ジソブは「公開前からこんなに大勢の方に見ていただけてうれしい。周りの方にもぜひ映画を薦めてください」と笑顔であいさつ。会場を埋め尽くしたファンからの喝采を浴びた。
そして「出来上がったものを見てビックリした。素敵なガンペを作ってくれてうれしかった」とチャン監督に感謝と賞賛の言葉を述べ、「まずシナリオが気に入った。ガンペは俳優を夢見ているが、自分も3年間演技から離れていて、演技をしたいという気持ちがよくわかった」とガンペ役にのめりこめた思いとともに、自身にあった枯渇感を吐露した。
チャン監督は、「シナリオを書いて最初に浮かんだのがソ・ジソブさんだった。最高の俳優にガンペを演じてもらいたかった。最初オファーしたがスケジュールの都合で断られた。その後、時期を置いて依頼したところ、スケジュールが調整でき受けてもらえた」とし、相思相愛でよい作品になったことを強調した。
お気に入りのシーンについてソ・ジソブは「ガンペが仲間たちとふざけて映画を撮ってみよう、というシーン。スタのシーンでは、最後のほうで彼女とカフェで会ってやり直そう、というシーン」とした。
話題となっている壮絶な干潟のファイトシーンについてチャン監督は、自分は大変じゃなかったが、カン・ジファンはあざだらけになり、ソ・ジソブは骨にひびまで入ったことを明かした。
するとソ・ジソブは「今はもう直りました」とファンを安堵させ、「事前にアクションスクールに通って、しっかり段取りをしていたにもかからず、練習どおりにいかなかった。本当に殴ってしまったり、殴られてしまったり、大変だった」と振り返った。
そして最後に「自分はガンペのように怖くないです。見てのとおり、穏やかな人間です」と軽いジョークをハニカミぎみに口にし、「また、頻繁に皆さんに会えればうれしい」と締めくくると、場内を埋め尽くしたファンからは悲鳴に似た歓声が上がった。
一方、この日登場がなかったもう一人の主演俳優カン・ジファンは、3月7日夜、同じく新宿ミラノ1で『映画は映画だ』カン・ジファン来日プレミア上映会が開催され、ファンの前にその姿を見せることになっている。
映画俳優の夢を捨てきれないヤクザ、ガンペ(ソ・ジソブ)とヤクザより暴力的でプライドが高い映画スター、スタ(カン・ジファン)。まったく別の世界を生きる男二人が「映画」の中でだけその人生が交錯する。果たして、その結末は…。
ソ・ジソブとカン・ジファンW主演、鬼才キム・ギドク原案の『映画は映画だ』は3月14日、シネマスクエアとうきゅうほかにて全国順次ロードショー公開される。
また、『映画は映画だ』のエンディングテーマに使用されているソ・ジソブの音楽プロジェクト「G」の「孤独な人生」のDVD、CDは3月27日にリリースされる。
朝鮮日報