今週は不安定なお天気となり、曇り空が続きました。
しかしながら日中には30度近くまで気温が上がり、蒸し暑い気候となっています。
今日から6月に突入し、2012年もあっという間に5ヶ月が過ぎてしまいました。
今回は、韓国伝統料理文化体験館の静江園(정강원/ジョンガンウォン)をご紹介します。
静江園は、江原道(강원도/カンウォンド)平昌郡(평창/ピョンチャングン)にあります。
平昌(ピョンチャン)は、昨年の夏に2018年冬季オリンピックの開催地に決定し、世界にも広く知られるようになりました。
山々に囲まれた平昌は、スキー場のリゾート施設など、ウィンタースポーツのメッカです。
そして冬だけに限らず、季節を問わず楽しめるさまざまな見所が点在しています。
静江園は、韓国固有の伝統料理文化を保存しながら、伝統料理文化の価値を世界に広く普及するために設立された施設です。
人気漫画をドラマ化し、韓国宮中料理の料理人たちの対決を描いた『食客』のロケ地であったり、伝統料理を伝えるテレビ番組などでも度々紹介されています。
周辺は大自然に囲まれ、静江園の横には川が流れています。
この美しい川の上流では、ラフティングを楽しむ人々の姿もありました。
静江園の広大な敷地内には、体験館、レストラン、宿泊施設、庭園、菜園などの施設があります。
さまざまな伝統料理が並ぶ韓定食を味わったり、実際に伝統料理を作る体験プログラムなども行なわれています。
施設の中で一番目を引くものが、カンジャン(간장/醤油)やテンジャン(된장/味噌)、コチュジャン(고추장)などの甕がたくさん並ぶ光景です。 韓国料理には欠かせない調味料です。
大小さまざまな甕が並べられ、一つ一つ時間をかけて守られてきた韓国の味が感じられます。伝統的な製法や保存方法を学ぶこともできます。
鉄鍋が並ぶ大きなかまどもありました。
ドラマ『食客』の撮影が行われた場所には、撮影時の写真看板が立てられています。ドラマの名シーンが思い出されますね。
施設内の庭園はとっても美しいです。
池や滝、芝生の広場が広がっています。
広場の一角には巨大なビビンバを作る器や、伝統的な餅つきに使われる道具などが展示されていました。
伝統文化に関するさまざまな行事も行われています。
また菜園も広がり、さまざまな種類の野菜が育てられていました。収穫されたばかりの新鮮な食材は、とっても美味しそうですね。
韓国の伝統家屋である韓屋の施設も整っています。
韓国独特の美しい建築様式が見られます。
健康にも効果のあるオンドル施設を整え、壁材、瓦などの一つ一つにもこだわって伝統的な資材を用いて建てられています。
外国人団体も訪れ、大自然の中で韓国の伝統料理文化や韓屋体験に参加しています。
庭園のいたるところに、動物などのさまざまな形をした彫刻も飾られ、散策を楽しむこともできます。
そして庭園の奥には動物農園がありました。
かわいいインコ、リス、珍しい鳥たちがいました。
静江園では、地方の美しい自然の中で、伝統料理文化が大切に守られている姿が感じられます。 きれいな空気と水で育った食材や調味料を使った料理は、本場でしか味わうことができない美味しさです。
韓国旅行へお越しの際は、美しい自然が広がる地方でも韓国の伝統文化に触れてみてください。
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