韓国の祝祭日

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国には日本と同じく祝祭日がある。日本では公休日であるが、韓国では公休日として指定されていない祝祭日もある。それは国家が決めた理念と思想の差として見ることができるであろう。
日本と違って公休日が日曜日と重なった場合でも、振り替え休日にはならない。
そして、韓国は昔用いられていた旧暦が公休日にも用いられている。旧暦の場合には毎年日にちが変わる。
韓国の祝祭日について詳しく見てみよう。

◆ 1月1日 新正(シンジョン)
新年を迎える日である。1989年までは1月3日まで連休であったが、2000年に1月1日だけが公休日として指定された。翌日の1月2日は通常通り出勤日となる。

◆ 1月1日 (旧暦) 旧正月(ソルラル)
韓国では旧暦の1月1日が新年を迎える日となる。日程は毎年変わり、1月の下旬から2月の中旬ごろ。元日(ウォニル)、元旦(ウォンダン)、歳首(セス)、年首(ヨンス)、端月(ダンウォン)や、気を付けて謹慎する日として愼日(シニル)とも呼ばれている。 韓国では旧暦の1月1日とその前後を合わせた3日間が正月連休となる。 ソルラルの連休は、休みになる機関も多いため旅行に来られる際は、事前に確認する必要がある。

◆ 3月1日 三一節(サミルチョル)
1919年3月1日、日本の植民地時代に起こった独立運動を記念する日である。韓国民俗の団結と民俗による愛国心を養い育てるための記念日である。国家を祝賀する為の四大國慶日(三一節、制憲節、光復節、開天節)の一つである。

◆ 5月5日 子どもの日(オリニナル)
他の様々な国でも記念日として指定されているオリニナルは、1919年3月1日の独立運動を機に、子供を尊重しようという思いを基に指定された日である。1961年に公布された児童福祉法によって5月5日は「オリニナル」として指定された。各地で子供行事が行われている。

◆ 4月8日 (旧暦) 釈迦誕生日(ソッカタンシンイル)
釈迦誕生日は、仏教で釈迦牟尼(しゃかむに)が誕生した日として、初八日(チョパイル)や仏様が来られる日(부처님오신날/ブッチョニムオシンナル)とも呼ばれている。1975年に公休日として指定された。韓国の他に中国、マカオ、香港などでも公休日として指定されている。

◆ 6月6日 顕忠日(ヒョンチュンイル)
軍隊を創設した以後、国土防衛前線によって戦死した殉職、病気によって命を落とした護国英霊を慰労する記念日である。 顕忠日(ヒョンチュンイル)は、24節気の中の一つである芒種(マンジョン:稲や麦などの穀物の種を巻く時期))に祭祀を挙げていたという風習から6月6日に指定されたと言われている。

◆ 8月15日 光復節(クァンボッチョル)
1945年8月15日に日本から国権を取り戻して大韓民国の光復(国の光を回復した日)を記念する日である。1949年10月1日に指定された四大國慶日の一つである。

◆ 8月15日 (旧暦) 秋夕(チュソク)
秋夕(チュソク)は、旧暦8月15日に指定されている。旧正月(ソルラル)の次に韓国の伝統的で深い意味を持つ祝日である。 韓国では旧暦の8月15日とその前後を合わせた3日間が連休となる。 秋夕(チュソク)の時期には、韓国人のほとんどが故郷に帰る人が多く高速道路は混み、列車の切符が売り切れになる。 秋夕の連休は、 休みになる機関も多いため旅行に来られる際は、事前に確認する必要がある。

◆ 10月3日 開天節(ケチョンジョル)
開天節(ケチョンジョル)は國慶日の一つであり、本来は旧暦10月3日であったが、1949年から陽暦10月3日に制定された。檀君(ダングン)が即位して檀君朝鮮を建国したことを記念する日である。

◆ 12月25日 聖誕節(ソンタンジョル)
イェスキリストの誕生を記念する日である。キリスト(Christ)とミサ(Mass)の合成語としてクリスマスとも呼ばれる。

◆ 1月15日(旧暦) デボルム
デボルムは旧暦の1月15日に、その年の初満月を見て豊作や健康を祈願する風習。

◆ 4月5日 植木日(緑の日)
戦争によって荒れた土地に木を植えて、大切に育てるために指定された日である。国家的な行事で木が植えられ、豊かな国土と環境を整えることに努力している。

◆ 7月17日 制憲節(チェホンチョル)
國慶日の一つである制憲節は、憲法を尊重して民主主義の精神を高める記念日である。2007年までは公休日として指定されていたが、2008年からは公休日ではなく國慶日として指定された。

◆ 5月1日 勤労者の日
勤労者の労苦を慰労して勤務意欲を高める為に定められた日である。ただし、韓国では公休日として指定されてなく、法定休日(有給休日)として指定されている。休む会社や機関もあるが、休まない機関も多くある。公休日に指定されるという話も出ている。

◆ 5月8日 両親の日
韓国では母の日、父の日が別ではなく両親の日となる。この日には、両親への感謝の気持ちと共にカーネーションをプレゼントする風習がある。

◆ 5月15日 先生の日
先生の日には日ごろお世話になっている先生に感謝する日。両親の日と同じくカーネーションや花束をプレゼントする風習がある。

◆ 5月の第3月曜日 成年の日
日本の成人の日にあたる成年の日(ソンニョネナル)は、満20歳を記念する日。日本のように成人式は行われず、家族や友人、恋人同士で特別な日を過ごす。また、現代では晴れ着を着る習慣は無く、花束などをプレゼントする習慣がある。

◆ 7月17日 制憲節(チェホンチョル)
國慶日の一つである制憲節は、憲法を尊重して民主主義の精神を高める記念日である。2007年までは公休日として指定されていたが、2008年からは公休日ではなく國慶日として指定された。

◆ 10月9日 ハングルの日
朝鮮王朝の第4代国王・世宗大王がハングルを交付したことを記念する日。1970年から1990年までは公休日であったが、現在は休日ではなくなり記念日として残されている。

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