みなさんこんにちは
11月も下旬となり、本格的な冬の気候です。
今週も徐々に気温が下がり、最低気温は氷点下になるという予報です。
今回はキムジャン(김장)をご紹介します。
キムジャンは本格的な冬を迎える前に、大量のキムチを漬けることです。
1年に1度の大行事です。
キムチは韓国の食卓には欠かせないものです。
キムジャンは、毎年11月下旬から12月上旬にかけて行なわれています。
この時期、家庭の主婦たちの会話の中には「キムジャンはいつ?」「キムジャンは終わった?」という会話が聞こえてきます。
また、キムジャンに関するニュースもよく見るようになります。
今年の白菜は悪天候の影響を受けることなく、良質な白菜が豊富に収穫され、
例年に比べて安く白菜を仕入れることができるというニュースも流れていました。
それでも、キムチを漬けるためにはさまざまな材料が使われ、費用も膨大です。
市場やスーパーマーケットなどでは、大量の白菜をはじめ、キムチを漬けるために必要な材料が並んでいます。
スーパーマーケットでは、この時期だけのキムジャンコーナーも設けられるほどです。
キムジャンは、家族や親戚、近所の人々などが集まって、お互いに助け合いながら行なわれています。
各家庭を順番にまわりながらキムジャンを行なう人々も多いです。
キムチは、各地域や各家庭によっても、違った材料が使われたり、漬け方に違いがあります。
代々受け継がれてきた各家庭の味があります。
こちらは塩漬けにされた白菜です。
薬味を塗る前に、塩漬けにされます。
最近ではこの手間を省くために、塩漬けにされた白菜を注文してからキムジャンを行なう家庭も多いようです。
こちらはキムチの薬味です。
唐辛子、塩、アミの塩辛、ネギ、大根、ニンニク、しょうが、いわしの塩辛エキスなど、色々な材料を混ぜていきます。
大量の薬味を作るのも重労働です。
キムジャンでは、白菜の葉一枚一枚に薬味を塗っていく作業が大変時間がかかります。
ゴム手袋をつけて、薬味を塗っていきます。
「今年の唐辛子はどう?」「どこで買うといい?」「去年のキムチはどうだった?」など、いろいろおしゃべりをしながらキムチを漬けています。
韓国の家庭には、キムチ冷蔵庫がある家が多く、大量のキムチを保存することができます。
この季節になるとキムチ冷蔵庫の広告などもよく見かけるようになります。
こちらはカットゥギと呼ばれる大根のキムチです。
白菜キムチをメインに、いろいろな種類のキムチも漬けられます。
キムジャンが終わると、白菜の中心部にある柔らかい葉と薬味を混ぜたコッチョリ(겉절이)と呼ばれる浅漬けキムチを食べたりします。
そして、塩漬けにした白菜に薬味と豚肉を煮たもの包んでポッサムを食べたり、生牡蠣を包んで食べたりします。
キムジャンを行なう家の人が料理を振舞っています。
飲食店などでもキムジャンが行なわれているため、街中の各地でもキムジャンを行なっている様子を見ることがあります。
寒い気候の中、外でキムジャンを行なうことは本当に大変ですね。
女性たちがおしゃべりをしたり、味見をしながらキムチを漬ける姿も、キムジャンならではの光景です。
韓国旅行へお越しの際は、韓国の風習にも触れてみてください。