昌徳宮(チャンドックン)

発行日

昌徳宮は朝鮮時代の宮廷の一つで、1405年完工されたが、1592年壬辰倭亂の時焼失したものを1607年から建て直し1610年に再建した。
始めは法宮(王が住む第一の宮廷)である景福宮に引き続き離宮として創建されたが、壬辰倭亂の時、景福宮・昌慶宮と共に焼失された後、一番先に復元され景福宮が復帰するまで約300余年法宮として使用された。日本の梨本宮家から嫁ぎ、大韓帝国最後の皇太子李垠の妃となった李方子(まさこ)もこの宮殿で暮らした。
一番最近まで使用された宮廷だったので、朝鮮時代の宮廷の中、原型がよく保存されている点が高く評価され、1997年12月にはユネスコの世界文化遺産に登録された。
王と臣下たちが政事をつかさどる外殿と、王と王妃の生活空間である内殿、そして休息空間の後苑に分けられて、正宮である景福宮が対称に整然と配列された秩序を感じさせる反面、昌徳宮は地形条件に合わせて自由に構成されている特徴を持っている。 後苑は300年を越える巨木と池、東屋など造園施設が自然と調和しています。
見学は韓国語の他に、日本語・英語・中国語を話すガイドと一緒に見所を約1時間20分かけて回る一般観覧と4月から11月の毎週木曜日のみ可能な自由観覧がある。初めての見学の場合はガイドと一緒に回る方が分かりやすい。

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敦化門(トンファムン)
昌徳宮の正門で1412年(太宗12年)に初めてつくられた。大韓民国最古の門といわれる。現在の敦化門は1609年(光海君元年)に再建されたもので、現在の宮城門の中では最古の門である。敦化は「中庸」の大徳 敦化からとった名前で「民を教え導き感化させる」という意味を持っている。朝鮮時代には2階楼へ鐘と太鼓があり、時間を知らせたとされるが、今は残っていない。

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錦川橋 (クムチョンギョ)
錦川橋は1411年(太宗11年)に築造された石橋だ。朝鮮の宮廷には共通して入口に風水地理上縁起が良い場所に明堂水が流れるようにしてその上に石橋を造った。 橋の下には南側に獅子(想像上の動物)と北側には亀を配置して宮廷を守る守護神とした。橋の中間には鬼神の鬼面が彫刻され邪鬼を退ける意味合いがある。現在ソウルに残っている最も古い石橋。

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仁政殿(インジョンジョン)
昌徳宮の正殿で、王の即位式、臣下たちへのあいさつなど、国家の重要な儀式を行っていた所。見かけは2階建てだが、内部は吹き抜けになっている。前方には儀式を行う庭があり、後方には階段式の庭園がある。1405年(太宗5)に昌徳宮創建とともに建立されたが、何度か焼失したが修復されて現在に至っている。

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後苑(秘苑)
太宗(3代王)が昌徳宮を創建する当時に造成した後苑は、自然の地形を生かして造った王室の休息所である。また他にも自然の景観を感じながら詩を作ったり学問を論じることはもちろんのこと、科挙試験、朝鮮初期には王が参観する軍事訓練が実施され、弓術行事、釣り、花見などさまざまな行事が開かれた。後に昌徳宮と昌慶宮の二つの宮廷の共同後苑となった。 宮廷の裏手に庭園を作って「後苑」と呼んだが、朝鮮時代末期に後苑を管理する官庁として秘院を置く。1903年から「秘苑」という名称が記録に登場し、その名称が一般的に親しまれている。

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楽善齋
朝鮮24代の王である憲宗が1847年に住まいとして楽善齋を建てた。日本の梨本宮家から嫁ぎ、大韓帝国最後の皇太子李垠の妃となった李方子(まさこ)が晩年を過ごした場所でもある。

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不老門
王の長寿を願って建てられた門。

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昌徳宮(韓国語 창덕궁)
住所 (日本語)ソウル市 鐘路区 臥龍洞1
 (韓国語)서울시 종로구 와룡동1
電話番号 02-762-8261
観覧案内 自由観覧(日本語案内は12:30のみ)
 2~5月、9~10月ー09:00~18:00
 6~8月ー09:00~18:30
 11~1月ー09:00~17:30
休日 毎週月曜日
入場料 大人(25歳以上)3,000ウォン
 小人(23歳以下)1,500ウォン
特別観覧案内 後苑特別観覧 10:30、14:30(1日2回)
 所要時間:90分
 料金:大人-5,000ウォン、小人ー2,500ウォン
 昌徳宮側の専門ガイドの指示に従って観覧することになります。
 (後苑特別観覧をするためには一般観覧券(3,000ウォン)と後苑観覧券(5,000ウォン)すべてを発券する必要あり。)
ホームページ http://www.cdg.go.kr/ (韓国語・英語)