シンデレラマン

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作品紹介現代版の“王子と乞食”をモチーフに、韓国最大のファッション業界の後継者と、東大門市場で服を作り売っている一人の男の人生逆転を描いたドラマが『シンデレラマン』。

同じことの繰り返しである自分の人生にうんざりし、逆転の機会を得たいと考えているが、一向によくなる気配もなく、毎日少しずつ夢が失われていく。派手なドレスを背負って東大門市場の真ん中を走り抜ける主人公のオ・デサンは、突然、財閥家の王子様の代役アルバイトを引き受ける。このアルバイトがきっかけで三流の人生が、一度に逆転し、最高の機会を手に入れる。
しかし、人生を変えることはできても、心を変えることは本当に大変なことであり、人が変わっても、愛が変わることはないと感じる。一方のソ・ユジンも、パリのファッションスクールで期待の星と言われていたが、韓国東大門市場の単なるアルバイト店員へと、垂直落下を経験する。
成功したシンデレラになるよりも、どん底を経験するたびに拳を握り締めて起き上がってきた彼女には、お金に振り回されることなく目標を達成するために努力する強い女性像が見られる。彼らから一途な恋と成功の物語が表現されている。
オ・デサンとイ・ジュニという一人二役を演じるクォン・サンウと、アイドルグループ“少女時代”で高い人気のユナがデザイナーのソ・ユジン役としてキャスティングされたことで、放送前からも多くの関心を集めた作品である。
主人公達の波乱万丈なサクセスストーリーはもちろん、各回ごとに見られる俳優達の華麗なファッション世界も視聴者の注目を引き付けた。

作品名シンデレラマン 
出演クォン・サンウ、ユナ、イ・ジェミン、チェン・セウン 
放送期間

2009、04、15~2009、06、04

放送局 MBC
監督 ユ・ジョンジュン
脚本 チョ・ユニョン

あらすじ東大門市場で成功を夢見て働く青年オ・デサン(クォン・サンウ)。仕事でお世話になった恩人が急死し、お葬式に出向くが、そこで恩人の娘のユジン(ユナ)と出会う。パリのファッションスクールでデザインの勉強をしていた彼女だったが、父の知らせを受けて帰国していた。そして、ユジンは父親の店を奪われ、借金を背負うことになっってしまう。デサンは恩人の娘を放っておくことができず、手助けをするようになる。

同じ頃、アパレル会社“ソフィア”社長の次男イ・ジュニ(クォン・サンウ)も、パリでグランシェフを目指していたが、父親の危篤の知らせを受けてパリから帰国していた。会社経営などにまったく興味がなかったジュニだったが、継母が生みの親の死に関わっていることを知り、復讐のためにソフィアを奪い取ることを決意する。しかし、心臓病をわずらっているジュニには一刻も早い手術を受ける必要があった。
そんなある日、偶然出会ったデサンとジュニは、自分達が瓜二つであることに驚く。ジュニは、デサンに自分が手術を無事に終えて帰国するまでの身代わりアルバイトの話を持ちかける。この身代わりアルバイトによって、デサンは想像もしていなかった世界に飛び込むことになる。

登場人物• オ・デサン(クォン・サンウ)

フリーランサーで、水商売で働く女性達の服をコーディネートしている。
すらっとした容姿、トレンドのファッションスタイルである。孤児として育った彼には、世の中で信じる人も、恐れるものもなかった。彼にとってこの世で信じられるものは金しかなかった。
東大門市場の裏路地にある小さな洋服倉庫を拠点に高級クラブの人を対象に作業服のコーディネーター、地方商人を対象にした服の事業、ブランド品コピー商品の盗撮代行まで行なっている。今日も大当たりを叫びながら駆け回っている。お金さえ得られれば、汚い水も一気に飲み干すことができる彼の人生が、自身と瓜二つの財閥3世であるイ・ジュニと出会い、根こそぎ揺れ動かされる。
苦しいながらもやり繰りしている自分の店“お坊ちゃん”を守るために引き受けた1ヶ月の代役アルバイト。夜は高校中退、1万ウォン札一枚でぶるぶると震えるチンピラ、昼間は4ヶ国語を軽く操り、1億ぐらいなんでもない財閥3世のセレブとして生活する。しかし、すぐに戻ってくると言っていたジュニの消息が分からない。ついには、ハルモニのカン会長に自分の実力を認められ、今のポジションがもったいないという欲が芽生える。

• ソ・ユジン(ユナ)
デザイナー志望の学生。
Tシャツジーンズ、運動靴、ビンテージのバック、輝きを放つ生まれ持ったスタイル。そして、飢え死にしようとも、絶対に他人に物乞いしない強いプライドを持っている。
パリの有名なファッションスクールエスモードの期待の星である彼女が、たった一つだけ隠している秘密があれば、それはまさにコピー商品と安物品である。単発性のトレンドの天国、ファッションの価値を落とす主犯で、東大門市場の問屋の娘だということを。
このような彼女が父親の突然の死によって、生死をお金で左右されるような、醜いアヒルの子になってしまう。そっぽを向いてきた東大門市場でどん底の人生を走り回ることになる。
しかし、正体不明の三流チンピラ、オ・デサンと一緒に東大門市場のあちこちを歩き回っているうちに、韓国ファッションの新天地へ少しずつ引き込まれていく。
そんな時、パリで縁のあった財閥3世の魅力的な男性、イ・ジェミンとの再会で、これ以上は実現することが不可能だと思っていた彼女の夢が、新たな希望として現れる。
戻ってきた王子様の手をとって、白鳥として飛び立てるのだろうか。

• イ・ジェミン(ソン・チャンウィ)
ソフィアアパレル会長の長男。
母親のオ女史がイ・ガンイン会長と再婚したことで、ジュニの義理の兄となった。
難のつけようがないマナーとスタイル。
5回は見守り、10回は考えてから初めて話をするような慎重な性格。
ソフィアアパレルで“社長級の課長”役として華やかな外見だけを見て、他人はとても運がよく、金運があると考えるが、“血縁”のある本物の後継者ジュニが対抗している限り、今日の栄光をいつ奪われるか分からない。
誰よりも一生懸命働き、誰よりもより成功に執着するハングリー王である彼にとって、“愛”など生まれ持ったハンディキャップを克服するための道具にしか過ぎなかった。
ソフィアアパレルを、自分の手の中に入れることが出来れば、一日の間に没落した家柄との婚約破棄も躊躇しない。
義理の弟のジュニに会社を譲り渡そうとしている祖母のカン会長の胸中と、甘く見ていた後継者の争いで戦いに勝ったジュニを潰すためには、勝利の切り札となるチャン・セウンを必ず捕まえるしかない。
しかし、1分1秒も息苦しい彼の人生に、唯一の休止符を与えてくれるソ・ユジンが、しきりに彼の心を揺れ動かす。

• チャン・セウン(ハン・ウンジョン)
韓国現金財閥モア(more)信用金庫会長の一人娘。
高校生の時からモデルとして活動をするほど、スタイルがよくセクシーな容姿で、流行が過ぎた洋服は捨ててしまうほど、トレンドに敏感なファッションアイコンである。モデルの時期に、まともに着こなすことができないと、口やかましいデザイナーの頬をランウェイの真ん中で殴り、頭にきたついでに自分自身が直接デザイナーとなることを決心した。
生まれつきが50%、遊びながら学んだ感覚が50%、裕福な家柄による徳で最高のデザイナーであるエレガンス・チェから師事する幸運も手に入れ、現在留学派の新人デザイナーとして注目を集めている。
最もデザインにはまっていた時期、ジェミンのプロポーズを一言で断ったことに後悔し、もう一度機会を与えたが、予想外に煮え切らないがジェミンの反応にプライドがもみくちゃにされた。
その後、なぜか“オ・デサン”というチンピラに視線が向かうようになる。
しかし、どうしようもない安物やドレスの配達男が(ソフィアアパレル)の次男イ・ジュニだなんて・・・。

• イ・ジュニ(クォン・サンウ)
ソフィアアパレル会長の次男。スリムな体、整った容姿、卓越したファッション感覚。そして、天ほど高い傲慢さがある。汚いこと、大変なこと、複雑なことには、うんざりする性格である。
冷たい家族に追いやられて、フランスに送られて19年が経った。突然の父親の臨終の知らせで韓国に戻ることになり、祖母のカン会長の意志で経営の勉強を受ける危機に陥る。ファッション経営学から料理に専攻を替えた彼にとって、ソフィアアパレルの経営は不合理であった。そして、母親から譲り受けた遺伝的な心臓病から、心臓移植をしなければ、これ以上耐えることが厳しい状況であった。
家族に知られないために、偶然に出会ったデサンに1ヶ月の代役アルバイトを依頼し、手術を受けるために急いでパリへ向かった。

主なロケ地• 東大門市場

ソウルの中で南大門市場と並ぶ二大市場の一つ。通称東大門の名で親しまれる四大門の一つである興仁之門(フンインジムン)周辺に位置している市場が東大門市場と呼ばれる。
朝鮮戦争後にはさまざまなものを扱う市場だったが、次第に衣類を扱う店が多くなった。昔ながらの伝統的な市場通りの他にも、若い世代に人気のあるファッションビルも立ち並んでいる。
ドラマの中ではデサンの店があるファッション市場など、主要な舞台となった。

• 南山公園
Nソウルタワーが立つことでも有名な南山は、山全体が南山公園となっている。南山の頂上からはソウル都心の景色が眺められ、夜は夜景スポットとしても人気がある。そして、頂上付近には朝鮮時代の城壁や首都防衛として使われた烽火台が残されている。
ドラマのなかでは、デサンがソウルで一番美味しいコーヒーをご馳走するといって、ユジンを連れて行ったシーンの撮影が行われた。

• 駱山公園
演劇の街として有名な大学路の繁華街を抜けると、小高い丘のような駱山がある。ソウルを取り囲んでいた内四山(南山、仁王山、北漢山、駱山)の一つである。山の形がラクダの背に似ていることからこの名前が付いたと言われる。
公園内には、駱山展示館、中央広場、展望台、運動器具などの設備が整っており、市民の憩いの場になっている。頂上付近からは、ソウル中心部の景色や夜景が楽しめ、デートスポットとしても人気がある。
ドラマの中ではデサンが住む町の公園として撮影が行われた。

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