作品紹介軍隊への入隊を前にムン・ジョンヒョク（エリック） が最後に選んだ作品「最強チル」は昭顕世子の死を記録した文書をめぐる疑惑を解いていく話を軸に、昼間は下級官吏、夜になると最強の刺客に変身して悪人を断つという内容の正統派の時代劇を標榜したアクション時代劇だ。 放送初期から時代背景やキャラクターなどすべての面において「一枝梅 」「快刀ホンキルドン」と比較された「最強チル」は、朝鮮時代の庶民の風俗を繊細に描き、毎回異なるエピソードを組み込むなどの新しい試みにより、熱烈なファンに支持され、フュージョン時代劇ドラマブームを巻き起こしたドラマの一つでもある。特に、朝鮮時代を背景に描かれたドラマではあるが、「民を守ってやれない国、民を利用している国、その苦痛の声にたいして耳をふさぎ背を向ける国、悔しく、腹立たしいことであろう。しかし、絶望してはならない。絶望は民を病ませるだけだ。希望を持って最後まで耐え忍べ」という台詞は今日の現実にぴったりと合う絶妙さで視聴者から支持された。 偽物の馬の登場でB級ドラマという笑うに笑えない別名がつけられもしたが、風刺と諧謔のある「最高チル」はそれにすら意味を付与する不思議な力がある。「最高チル」だからこそ可能だったのであり「最高チル」だからこそ記憶されることであろう。

作品名	最強チル
出演	エリック、ユ・アイン、ク・ヘソン、チョン・ノミン
放送期間	2008年6月17日～8月19日(毎週月・火曜、全20話)
放送局	KBS
監督	パク・マニョン
脚本	ベク・ウンチョル

あらすじ逆賊として罪に問われた両親の死後、下級官吏チルにとって生きる希望となったのはたった一人の妹と初恋のソユンだった。しかしある日、貴族の金の貸し借りの問題に巻き込まれて妹が死ぬ事件が発生し、それまで押さえつけられていた世の中に対する怒りが爆発し、妹をしに追いやった群れを斬るために刀を抜いたのをきっかけに、本格的に刺客として活動し、各種のミステリーを解いていく。

登場人物• エリック（チェ・チル役）

義禁府羅将で刺客団のリーダー。
チルは、義禁府という巨大組織の末端として、どのように媚びながら生きていけばよいのか身体で知っている。しかしある日、そのように生きていくことができない理由ができた。チルの妹ウヨンの養母キム・ホンジョが謎の死を遂げた。このことで押さえていた、絶対表に出してはいけないチルの正義感がよみがえる。

• ク・ヘソン（ソユン役）

義禁府の官奴。チルの初恋の人で唯一の恋人。幼い頃貴族の娘、書壇でチルに初めて会った。ソユンが17歳になった頃清国皇帝に捧げる貢女に選ばれる。チルと一緒に逃げようと約束したが彼女は現れない、時間が流れ、奴婢になって戻ってきたソユン。

• チョン・ノミン（白い刺客のおっさん役）

芸文館士官。刺客団に二番目に加わった人物。
刺客団の中で唯一の貴族で、貴族の不正な情報を収集する役目を担当する。

主なロケ地• 聞慶セジェの加恩オープンセット場。