雲峴宮は正式な宮殿ではなく、朝鮮末期、王族の親族である興宣大院君(フンソンデウォングン)の私邸であり、朝鮮26代王こと高宗(コジョン)の潜邸(王になる前まで出生・生活する場所)である。 また、高宗と明成皇后(ミョンソンファンフ)の結婚式が行われ、 明成皇后の王妃修行も行われた。もともとは2万坪を超える邸宅だったが、高宗が王に即位後拡張、新築して‘宮’と呼ばれ始めた。この時から 雲峴宮は4つの大門を持った雄壮な家に姿を変えた。しかし、日帝植民地期と韓国戦争で被害を受け現在の規模となった。
景福宮が王の政治と生活が共に行われた場所だとすると、雲峴宮は王族の親族らが生活していただけの場所。
現在残っている建物のほとんどは1863~1873年に建てられたもので、復元工事を経て1996年開館し、1977年11月22日史跡第257号に指定された。 雲峴宮正門に入ると、右側に長く建った守直舎という瓦屋があり、これは宮の管理と警備、雑用の担当者たちが主に住んでいたところ。守直舎を過ぎると大門があり、 興宣大院君が息を引取った老安堂という建物がある。この老安堂を過ぎると還暦や宴など各種家内行事が行われた老楽堂がある。
毎年4月と10月には高宗と明成皇后の結婚式を再現する行事も行われている。
見所ポイント
守直舎
雲峴宮正門右側にある建物で雲峴宮の警備と管理業務を担当する人々が生活した所。高宗が王に即位してから雲峴宮の規模が大きくなり、権力が強大になるにつれて護衛が必要になると警備兵が派遣されたため、管理人たちが多くなったといわれる。 現在守直舎の部屋の中には当時の姿を再現する生活用品が置かれ、軍服を着た警備兵模型などが展示されている。
老楽堂
雲峴宮の最も中心となる建物で、家族の集まりや祝いなど大きな行事の際、主に利用された。
朝鮮王朝26代王である高宗の結婚式が行われた場所でもある。
二老堂
老楽堂と共に母屋として使われた建物で、女性のみ(男子禁制)の空間。
雲峴宮 (韓国語 운현궁 ) | |
住所 | (日本語)ソウル市 鐘路区 雲泥洞 114-10 (韓国語)서울시 종로구 운니동 114-10 |
電話番号 | 02-766-9090 |
運営時間 | 4-10月、09:00~19:00 11-3月、09:00~18:00 ※月曜日休館 |
入場料 | 大人(25~64歳):700ウォン 青少年(13~24歳):300ウォン ※12歳以下、65歳以上 無料 |
日本語 | 不可 |
ホームページ | http://www.unhyeongung.or.kr/ (韓国語) |