作品紹介平凡な郵便局営業課の平社員ク・ドンベクと、天使のような微笑が魅力的な韓国を代表する女優のハン・ジスが、6ヶ月間の契約結婚をして繰り広げるロマンチックラブストーリーが『アクシデント・カップル(ただ見守っていて)』。
日常は反復で、明日も今日と変わらないと思う、悲しい郵便局員の男。小さい愛に押し流されて、大きな愛が目に入らない、素敵な笑顔の女優。この全く不釣合いな一人の男と一人の女のロマンチックな愛が始まる。
男は、後悔のない人生がどこにあるのかと、毎日後悔ばかりして生きてきた。社会に溶け込むことができず、ふわふわと漂うこの平凡な郵便局員に、突然想像も つかないような女性が現れる。韓国で最も人気のない平凡な男には、国民から愛されている女優にプロポーズをする自由は与えられていない。刹那のように過ぎ 去ってしまった彼女との6ヶ月間を、ひと夏の夜の夢として終わらせることはできないと、この男は用心深い顔で愛を叫ぶ。「世の中には愛が溢れている。この 中に自分の愛がないはずがない。一つだけ拾うと約束するから、どんな愛でも一つだけ持たせて下さい」。そして男は、全力をかけて彼女を愛する。この平凡な 男のプロポーズを果たして受け入れてくれるだろうか。
映画や演劇界を中心に独特の名演技で活躍し、人々に多くの感動を与えているファン・ジョンミンのテレビドラマ出演作品、『美女はつらいの(カンナさん大成 功です!)』で映画界のスターに輝いたキム・アジュンのテレビドラマ復帰作品などの話題によって、放送前からも大きな注目を集めた作品である。 “スターと一般人の恋”“契約結婚”という人々の関心を引き付けるキーワードを混ぜて、心温まるストーリーを見せた『アクシデント・カップル』は、今なお 多くの人々の心を穏やかにさせる余韻を残している。韓国では“ク・パ・ボ( 그저 바라 보다가)”という愛称でも親しまれている。
あらすじハン・ジス(キム・アジョン)とソウル市長候補の父を持つキム・ガンモ(チュ・サンウク)は恋愛関係にあったが、ガンモはマスコミに影響力のある新聞社のチェ会長の娘であるチェ・スヨン(パク・ハソン)と婚約していたため、この恋愛はスキャンダルなものだった。
そんな折、2人は秘密のデート中に、記者の執拗な追いかけによって交通事故に遭遇してしまう。父親のソウル市長選挙が間近に迫っている中、写真を撮られないようにガンモはその場を逃げる。
そして、映画大賞の観覧を終えて、その現場に偶然居合わせたク・ドンベク(ファン・ジョンミン)が、ガンモの身代わりとなる。大ファンのジスを助けたい一心で手助けした平凡な郵便局員のドンベクの生活は一転する。
その後も、追求の手を緩めない記者に、ジスは愛するガンモとガンモの父親のため、このドンベクと6ヶ月間の契約結婚に踏み切る。偽りの共同生活か ら始まったものの、不器用ながら心の温かいドンベクの優しい気持ちや心遣いに、ジスはいつの間にか惹かれ、本物の愛に気付いていく。
作品名 | アクシデント・カップル(ただ見守っていて) |
出演 | ファン・ジョンミン、キム・アジュン、チュ・サンウク、イ・チョンア、ペク・ソンヒョン |
放送期間 | 2009、4、29~2009、6、18 |
放送局 | KBS |
監督 | キム・ミンス |
脚本 | チョン・ジニョン、キム・ウィチャン |
登場人物• ク・ドンベク(ファン・ジョンミン)
郵便局営業課の末端職員。
“だます笑顔よりも、だまされる知恵”
を人生のモットーとして33年間生きてきた男。
郵便局で勤務して7年間、1年に1回の体育大会、1年に2回の防衛訓練以外には、毎日毎日繰り返される日常を打開するような、特別なことは起きな かった。善良な人が優遇される社会を期待して、平凡に生きてきたある日、韓国で愛されている女優のハン・ジスから思いがけない依頼を受ける。逃げた恋人の 代わりに運転席に座ってくれということだった。習慣のように一度助けるだけのことだろうと思った。しかし、これが終わりではなく始まりだった。
• ハン・ジス(キム・アジュン)
天使のような微笑が魅力的な韓国を代表する女優。
合併症のために目が見えなくなってしまった母親のために、役者となった。
英語の先生になるという夢を諦めて、お金を稼がなければならなかった。大学時代からの恋人だったガンモは、自分が役者なるために一番大きな力とな り、その感謝からもより一層愛するようになった。しかし、ガンモの父親であるキム・ジョンウクがソウル市長の候補となり、ガンモは望んでいない婚約をさせ られる。父親のソウル市長選挙が終われば戻ってくるというガンモを信じるしかなかった。ある日、ガンモと2人でいる所を発見した記者の執拗な追いかけに よって、交通事故を引き起こしてしまう。その時、ガンモを守るために別の男の手助けを借りて、内密にしようとした。「助けてください、早く!」と、一度だ け助けてもらえればすむと思っていた。しかし、これが終わりではなかった。
• キム・ガンモ(チュ・サンウク)
ソウル市長候補の息子、ジスの隠された恋人。
父親も、愛する人も手放すことが出来ない男。
ソウル市長選挙を控えて、婚約に対する父親の意思は強硬で、自分の意思を押し通すことは出来なかった。婚約者の父親は、人望のある極東日報の会長であり、父親の政治的な後見人であった。
結局、6ヶ月だけ我慢することになった。6ヶ月後に、何事もなかったかのようにジスのもとへ戻り、再び愛し合うことが出来ると信じていた。しか し、ペク記者に執拗に追い込まれて事故が起きる。その時、2人の関係を知られないように、彼女と自分の間に別の男を介入させるしかなかった。
• ク・ミンジ(イ・チョンア)
ク・ドンベクの妹。
自分の兄は勉強はできないし、社会的に大きく成功することもなかったが、いつでも最高の男だと思ってきた。恋愛を一度もしたことがない兄がいつも 心配だったが、韓国で最高のトップスターであるハン・ジスと付き合っていることを知り、興奮を隠すことが出来ない。兄がトップスターと上手に付き合うこと ができるのだろうか。
• ハン・サンチョル(ペク・ソンヒョン)
ハン・ジスの弟。何に対しても熱血男児。
親のように信じて従ってきた姉が、自分のためにため息を付くのを見ることが嫌で、姉を捨てて別の女性と婚約してしまったキム・ガンモを忘れること が出来ない姿を見るのも嫌で、オーストラリアに留学してしまう。その姉が、平凡な郵便局員と付き合っているということを知り、あきれてソウルに飛んで来 た。ク・ドンベクの第一印象は、姉を泣かせて去っていったキム・ガンモよりも、出来の悪い男だと思った。しかし、彼を知れば知るほど、姉との真実の愛が花 開くことを物心両面から支援するようになる。
主なロケ地• 北村韓屋村
韓国を代表する古宮の景福宮や昌徳宮の間に位置し、朝鮮時代の上流層住居地として知られている。現在でも伝統韓屋が密集し、保存地区に指定されている。特徴的な瓦葺の家屋が立ち並び、朝鮮時代の雰囲気が感じられる場所となっている。
ドラマの中ではク・ドンベクの家やその周辺の舞台として登場する。
• 三清閣
景福宮や青瓦台の背後に聳える北漢山(ブッカンサン)に位置している。
1972年に建てられた施設は、多くの政治家たちが重要な交渉や晩餐会を行なってきた。1997年に一般のレストランとして営業を始めたが、経営難によって一時廃業する。その後、2001年に伝統文化公演施設として最オープンした。国賓の接待や政治会談などを行なう場所として、多くの著名人が訪れている。現在は、韓国料理のレストランの他にも、伝統婚礼、伝統文化体験のプログラムなども行なわれている。
ドラマの中では、ジスと郵便局長たちが会食するシーンの撮影が行われた。
• ソウル市立美術館
ソウルの代表的な公共美術館として専門性と大衆性を併せ持つ芸術空間。ミレー、シャガール、ピカソ、モネなど世界的な芸術家たちの作品を展示する特別展が定期的に行なわれると共に、さまざまな美術教育に関するプログラムも実施されている。
美術館前には、ソウルでも美しい道として知られる徳寿宮のトルダムキル(石垣の道)がある。ドラマの中では、ガンモの婚約者であるスヨンの展示会が行なわれた美術館として登場する。
• ソウル中央郵便局
明洞に位置するソウル中央郵便局は、“ポストタワー”とも呼ばれる特徴的な設計の建物が目を引く。
同じ建物の地下2階には「切手文化ヌリ」という切手博物館があり、郵便局の歴史資料や、世界中の珍しい切手などが展示されている。
ドラマの中では、ク・ドンベクの勤務地として登場する。
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